(台北中央社)来月20日に発足する卓栄泰(たくえいたい)内閣の外交部長(外相)に林佳竜(りんかりゅう)前交通部長(交通相)が、国家安全会議(国安会)の秘書長に呉釗燮(ごしょうしょう)現外交部長がそれぞれ就任することがほぼ確実となった。蔡英文(さいえいぶん)総統が16日、訪台中のニュージーランドの国会議員と面会した際に言及した。


蔡氏は訪問団に対し、同席した林氏を次期外交部長、呉氏を将来の国安会秘書長と紹介した。国安会は安全保障政策に関する総統諮問機関。

林氏は米イエール大学で政治学博士を取得。台中市長や交通部長、立法委員(国会議員)などを歴任した。東京都に本部を置く国連大学に客員研究員として在籍し、日本に約1年間滞在した経験を持つ。現職は総統府秘書長、中華民国無任所大使。


呉氏は米オハイオ州立大学で政治学博士を取得。駐米代表(大使に相当)や総統府秘書長などを歴任し、現職には2018年2月に着任した。16~17年にも国安会秘書長を務めており、就任は2度目となる。

林氏の外交部長就任を巡っては、側近が11日、林氏が就任を承諾したことを明らかにしていた。

(呉書緯、頼于榛/編集:田中宏樹)