地検は今年2月、違法グループに金銭を支払い、偽の病歴を用いて兵役免除を図ったとして、俳優のダレン・ワン(王大陸)を文書偽造罪や兵役妨害治罪条例違反の容疑で取り調べていた。消息筋によれば、地検は捜査の範囲を拡大し、他にも同じ違法グループに依頼して偽の医療診断証明書を取得している人がいることを突き止めた。
ナインとウィリアムの他に取り調べを受けたのは、タレントのダニエル・チェン(陳大天)、アイドルグループ「Choc7」(超克7)元メンバーのピーター(李銓)、コメディアンのアフー(阿虎)、俳優のホアン・ボーシー(黄博石)、ラッパー兼モデルのチェン・シンウェイ(陳信維)、アイドルグループ「SpeXial」元メンバーのテディ(陳向熙)、コメディアンのダイコン(大根、黄亮鈞)。
違法グループは金銭を受け取った後、依頼人の血圧を故意に上げ、依頼人は診察後に受け取った血圧観測機器を違法グループに渡して別人に代わりに検査を受けさせていたとみられている。
内政部(内務省)は14日、年初に自発的に行った調査で、約120人に兵役逃れの疑いがあると判明したと説明。同部の沈哲芳役政司長は同日の立法院(国会)答弁で、疑いがある120人のうち11人が芸能人だと明らかにした。現在調査を進めているという。同部は、兵役免除の条件に合致しないと判明した人に対しては当初の処分を取り消し、最新の身体検査のデータに基づいて改めて判定し、36歳未満の場合は兵役に就かせると説明した。
(趙敏雅/編集:名切千絵)