(東京中央社)台湾フィルハーモニック(国家交響楽団、NSO)は4日夜、東京都新宿区の東京オペラシティコンサートホールで演奏会を開き、3都市4公演の日本ツアーを終えた。NSO音楽監督で指揮者の準・メルクル氏は終演後、「台湾の音楽とメッセージを多くの音楽ファンに伝えられてうれしい」と語った。


台湾の作曲家、タイラン・シァオ(蕭泰然)さんの「フォルモサからの天使」で幕開け。続くブルッフの「二重協奏曲」では台湾のバイオリニスト、ポール・ホワン(黄俊文)さんが、マーラー「交響曲第4番」では日本人ソプラノ歌手の宮地江奈さんがソリストとして出演するなど、プログラムに台湾と日本の要素が取り入れられた。

来賓として鑑賞していた指揮者の園田隆一郎さんは取材に対し、素晴らしいオーケストラだったと評価。またホワンさんのバイオリンについて、とても自然でありながら技巧に富んでいたと話した。

日本ツアーでは5月31日の熊本県立劇場を皮切りに、6月1日にザ・シンフォニーホール(大阪)、同2日にサントリーホール(東京)で演奏を届けた。

(趙静瑜/編集:田中宏樹)
編集部おすすめ