台湾高等検察署(高検)知的財産検察分署は5日、TSMCの元従業員ら3人について、国家安全法違反容疑で裁判所から勾留が認められたと発表した。事件では回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体開発・製造に関する重要情報が不正に取得された疑いがある。
東京エレクトロンは報道資料で、同社子会社のTokyo Electron Taiwanの元従業員1人が同事件に関与していたことを確認したと説明。関与した台湾子会社の元従業員についてはすでに懲戒解雇の措置を講じたとし、台湾司法当局による捜査に全面的に協力しているとした。
(張建中/編集:名切千絵)