昭恵さんは、2023年に台南で開催された安倍元首相の台日交流に対する貢献を記念した写真展を参観した他、今年6月にも台南を訪れ、黄偉哲(こういてつ)市長と面会した。7月11日、自身のX(旧ツイッター)に「心よりお見舞い申し上げます」、「台湾加油」(頑張れ)などと投稿し、被災地に関心を寄せていた。
消息筋によると、昭恵さんは被害に心を痛め、200万円の義援金を贈ることを決めた。安倍晋三記念館の邱貴執行長らを通じて、台南市政府に渡される見込み。昭恵さんの意向を知った台湾の企業関係者からも義援金の申し出があったという。
安倍晋三記念館について安倍晋三基金会の張茂森理事は、写真展の後、台南に本社を置く企業の責任者が、貢献を常設展示で記念したいとして建設を決めたと説明。建物は地上4階建てで、各フロアの面積は約400坪になる見通し。昭恵さんは起工式に館長として出席する予定だ。
台北駐日経済文化代表処(大使館に相当)は13日、「安倍昭恵さんをはじめ、皆様から温かいお見舞いを賜り、深く感謝申し上げます」、「皆様からの励ましは、被災地にとって大きな力となります。台日間の固い絆を実感しています」とする李逸洋(りいつよう)代表(大使に相当)のコメントを発表した。
(楊明珠/編集:齊藤啓介)