賛成票は434万1432票。
頼総統は、投票結果を尊重し、エネルギー選択肢の多様性に対する社会の期待を理解すると強調。停止中の原発を再稼働させるには核能安全委員会(原子力安全委員会)による法に基づいた安全審査と、台電による自主的な安全点検が必要だと説明した上で、同委に対し、各界の意見を集めて速やかに関連作業を進めるよう求めるとした。
その上で、政府は原発再稼働について、「原発の安全に懸念がないこと」「放射性廃棄物の処分に解決策があること」「社会の共通認識」の三つの原則に基づいて責任を持って向き合うと語った。
先月下旬に国民党立法委員(国会議員)への大規模リコールが不成立に終わって以来、卓栄泰(たくえいたい)行政院長(首相)が繰り返し辞意を伝えているものの、米国との相互関税問題や台風被害への対応、立法院(国会)での予算審議など多くの課題があるとして慰留する考えを示した。
今後の政権運営については、国家を守る重要な任務を全うし、人々の期待に応えるため、政府は必要な人事異動、施政順序の調整、行政院(内閣)と立法院の意思疎通、財政体質の調整をするとし、改革に取り組む意欲を見せた。
(頼于榛、葉素萍、王揚宇/編集:齊藤啓介)