(ニューヨーク中央社)米ニューヨークで開かれている第80回国連総会で23日から各国首脳による一般討論演説が行われている。4日目の26日には中華民国(台湾)と外交関係を持つセントビンセント・グレナディーンやベリーズ、ツバルが台湾の国連への参加支持を訴えた。


セントビンセント・グレナディーンのラルフ・ゴンザルベス首相は、2300万の人口を抱え、民主主義が機能し、民族自決への願望を持ち、先進国並みの生活水準を誇る平和と創意に満ちた台湾が、衛生や気候変動、航空、治安維持などに関する国際機関に受け入れられないのは今なお続く不条理だと主張した。

ベリーズのジョン・ブリセニョ首相は、国連が掲げる「誰一人取り残さない」といった目標には全ての人の参加が必要であるにもかかわらず、依然として台湾の人々を排除していると指摘。台湾は経済発展の世界的リーダーであるとした上で、技術革新や半導体、人工知能(AI)、生物工学、循環型エネルギーなどは全て世界的なサプライチェーン(供給網)の安全保障上、極めて重要だと強調した。

ツバルのフェレティ・テオ首相は、中華民国台湾が国連システムから排除され続けていることに深い遺憾の意を表明。台湾はツバルの長年にわたる信頼できる開発パートナーだとし、国際協力への強いコミットメントを示し、幅広い分野で有意義な貢献を果たし続けてきたと述べた。

また3日目の25日にはエスワティニの国王、ムスワティ3世も、国連は台湾を合理的に包括する方法を模索すべきであり、そうすることで台湾は国連の持続可能な開発目標の実現に一層貢献できると主張した。

(廖漢原/編集:齊藤啓介)
編集部おすすめ