「生きられているのはあの時のお若い男性のおかげさまです」――。
東京都在住の60代女性・Kさんが思い出すのは、30年以上前の出来事。
その日彼女は、駅のホームに転落した。
<Kさんからのおたより>
1994年ごろのことになります。当時私は30代で、その日は勤務が終わり会社を出るころ、急に身体を支えられないような体調不良が起き始めました。
それでも会社から駅まで5分、そこから電車で5分、最寄りの駅から家まで5分とかからないので、何とか自力で帰ることに。
しかし、フラフラしていたのでしょうか。気づかず駅のホームから転落してしまいました。しかも東京の夕方の時間の、帰宅ラッシュ時に。
落ちたショックで意識が戻り...
転落をしてすぐ、どこかのどなたかが私の目の目に手を出して引っ張ろうとしてくださっていました。
その時にはショックと転落した音とで意識がはっきりと戻っていましたので、その手を取ることができました。
そして、あの1メートル以上もあるホームから私は引きずり上げられ、電車が止まることもなかったのです。
私は線路で頭にかすり傷を作ってしまっていて、救急車で搬送されました。
3針縫いましたが、奇跡なのか他はどこにも傷はなく、身体も無事で、ドクターがおっしゃるには「何の心配もない」。
あの時、すぐに手を差し伸べてくださった、お若い男性のおかげさまで、人身事故にも至らず、まして軽症で済んだことに感謝です。
御礼も言えずにもう30年以上も時間が過ぎてしまいました。
とっさに人を助けることは勇気がいります。簡単にできることはないことをこの時私にしてくださった方、この場をお借りして御礼を申し上げます。
本当にありがとうございました。
おかげさまで生まれてあの時までの時間とあの時から今の時間がほぼ同じだけたっています。生きられているのはあの時のお若い男性のおかげさまです。ありがとうございました。
あなたの「やさしい思い出」、聞かせて!
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(※本コラムでは読者の皆さんに投稿していただいた体験談を紹介しています。プライバシー配慮などのために体験談中の場所や固有名詞等の情報を変更している場合がありますので、あらかじめご了承ください)
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