カリフォルニア州で山羊が大脱走。トルコでは羊が道路を大行進している事案

山羊の大脱走 image credit:Zach Roelands/Twitter
 コロナ禍の中、ロックダウン(封鎖)となった都心に野生生物が姿を現すという現象が各地で報告されている。

 3月末、イギリスで山羊の群れが封鎖中の町中に姿を現し、生け垣をおいしそうに食べる姿が確認されたが、今月はアメリカのカリフォルニア州ではヤギが脱走し町中を駆けまわり、トルコでは羊の群れが道路を大行進する姿が目撃された。

NBC News』などが伝えている。
【カリフォルニア州で200頭近くの山羊が大脱走】

 5月12日、カリフォルニア州サンタクララ郡サンノゼ東部にある町の一角に、およそ200匹近い山羊の群れが姿を現した。

 その様子をTwitterでシェアしたのは、ザック・ローランズさんという人物だ。


買い物から帰ってきたら、山羊がフェンスを壊して通りに脱走していた。検疫中、最もクレイジーな出来事だよ。

 クリップ内には、1匹の山羊が群れを誘導するかのように先頭に立っている姿が見られる。

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 わさわさとやってきた山羊たちは、一斉にコンクリートの道路を動き回り、民家のガレージへ入り込み、生け垣の草を食べたりしている光景が捉えられている。

 実は、ザックさんの父親テリーさんがこの山羊の飼い主だったようだ。テリーさんがメディアの取材で語ったところによると、自宅の後ろの丘が15年ほど前に火事になって以来、山羊たちを年に数回丘に連れて行き、草を食べさせてきたのだそうだ。

 しかし、今回山羊は脱走を図ってしまった。1匹の山羊がフェンスの向こう側にあった花を食べようとしてフェンスに上り、誤って電気柵の板を壊してしまったという。

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【5分間の脱走劇は無事に終了】

 山羊たちは、次から次にフェンスを通り抜け町へ脱走を図ったが、その間住民らは協力し合い、結局5分後には山羊たちは全て集められ、牧場へと戻された。

 ほんのわずかな時間に起こった出来事だったが、この予期せぬハプニングは住民らに笑いをもたらしたようだ。

【トルコでは羊の群れが人や車のいない路上を大行進】

 5月3日には、トルコ北部にあるサムスンという町で、羊の大群が路上にいる姿が住民らによって目撃され、Twitterでシェアされた。


 住民によると、100匹は超えると思われる羊の群れが、早朝4時過ぎに路上を行進していたという。

 普段、この道路は早朝から人や車で溢れるそうだが、現在はロックダウン(封鎖)中で、夜間は外出禁止を命じられており、人の姿は全くなかった。

 しかし動画を見ると、羊の群れの先頭に羊飼いらしき人物と犬が映っている。


 羊飼いが、なぜ、どこへ羊を連れて行こうとしたのだろうか。詳細は明らかになっていない。

 夜明け前に路上に現れた大量の羊の姿に、住民たちは「一瞬夢かと思った」「眠っていたら鳴き声が聞こえた。外を見て羊の群れが動いて来たのでなんだか気味悪くなった」とツイート。

 ちなみに、普段は起こりそうもないことがロックダウン中に発生しているという点では、人間が住む地域に野生生物が姿を現すようになったということもその1つだろうが、人間と共存していた野生動物たちにとっては、必ずしも人のいなくなった状況がプラスではないようだ。 

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written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:カリフォルニア州で山羊が大脱走。トルコでは羊が道路を大行進している事案 http://karapaia.com/archives/52290985.html