何目的?生きたウナギを100匹以上を公園の湖に放流した男(アメリカ)

公園の池にウナギを大量放流した男 image credit:Dominick Pabon/CBS New York Twitter
 ニューヨーク、ブルックリンにある巨大な公園「プロスペクトパーク」は、マンハッタンのセントラルパーク同様、ニューヨーカーたちの憩いの場となっている。

 そのプロスペクトパーク内にある湖に、ある男が生きたウナギを100匹以上放流するという謎の行動を起こした。現在、警察が男の身元を調査中だという。『NBC New York』などが伝えている。
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Man Caught Throwing Eels Into Prospect Park Lake

【公園内の湖に生きたウナギを放流】

 9月27日の午後7時半頃、ニューヨークのブルックリンにあるプロスペクト公園内の湖のほとりで、1人の男性が通行人に目撃された。

 その男性は、大きな業者用のゴミ袋を2つ抱えており、目撃した1人の男性は彼が湖にゴミを不法投棄するのではと思ったという。

 様子を見ていると、その男性は湖に向かってゴミ袋から掴んだ何かを次々と放し始めたという。それは長い体をくねらせていて、ウナギのようなウツボのような生物だったという。

 
【男性、「生き物の命を救っているんだ」と発言】

 アンドリュー・オーキンさんは、男性の謎の行為を目撃して注意した1人だ。


湖にいる他の生物の生態系を壊すことになり、違法行為なので止めるよう注意したら、男性は「気にしない」と返し、「警察なんか呼ぶ必要ない」と言いました。

多分ウツボかウナギか何かだと思いますが、男性は「ウナギじゃない」と否定し、それらを店から買ったと話していて、私と話している間も手を止めることなく、次々とウナギを湖に放流していました。(オーキンさん)

 他にも、この男性の行為を目撃したドミニク・パボンさんは、「100匹以上のウナギだった」と話している。パボンさんは、パトロール中のパトカーを止めようとしたが、警察はそのまま走り去ってしまったそうだ。

 謎の違法行為を注意した目撃者らに対し、男性は「私は生き物の命を救っているだけだ」と主張していたという。


 この1件を知ったプロスペクトパーク連盟の水生生物専門家は、次のようにメディアで語っている。

これらのウナギは、おそらく侵入種でしょう。男性は、救うために解放していると言っていたようですが、彼の行為は結局大量のウナギに死刑執行を言い渡しているようなものです。

公園の水路と自然地域は、脆弱な生息地です。男性の行為は、自然の生態系を混乱させ、病気やその他の有害な病原体を在来種にもたらす可能性があります。

本当に生き物を救いたいという気持ちがあるのなら、湖に放すのではなく動物保護団体などに連絡すべきです。

また、公園内に許可なくペットやその他の生き物を解放することは違法行為です。

 現在、警察ではこの男性の身元を調査中だ。

 なお、こうした不法投棄においては、初犯の場合は1500ドル~1万ドル(約158000円~105万円)の罰金、その後再犯の度に5000ドル(約526000円)~2万ドル(約210万円)以下の罰金が科せられることになるという。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:何目的?生きたウナギを100匹以上を公園の湖に放流した男(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52295201.html