人間も動物もみんな大好き。保護されたほぼ目の見えないオカメインコ、永遠の家で皆に幸せを振りまいているよ
image credit:inflightmanual/Instagram

 ハワイに暮らす一家のもとで飼われている1羽のオカメインコは、目がほとんど見えないという障がいを抱えている。

 だが、もともと人懐こい性格だったのか、元の飼い主の家から保護され、新しい家族のもとで暮らすようになると、皆に愛情を振りまくようになったという。


 一家が飼っている犬も大好き。遊びに来る蝶も大好き。とにかく愛情深いインコは、家族と深い絆を育み、毎日幸せに暮らしているようだ。

人懐っこくて愛情豊かなオカメインコのジンジャー ハワイに住むドナさんは、様々な種類の鳥や蝶を救助・保護している。ある日、友人のケリーさんから半盲のオカメインコの話を聞いた。

 ケリーさんは、そのオカメインコを2年ほど保護しながら、新しい飼い主を探していたが、なかなか見つからないという。


 そこでドナさんは、とりあえずオカメインコを預かることにした。

 ジンジャーと名付けられたオカメインコの元の飼い主は、数年間にわたりジンジャーをケージから出さないで飼育していたようだったが、ケリーさんは保護してすぐにジンジャーが人に対してとてもフレンドリーであることに気付いたそうだ。

 ジンジャーは世話を引き受けたドナさんに対しても、同様の態度を見せ、すぐに懐いた。

 ドナさん宅では、異なる種の鳥も数羽保護し、世話しているが、ジンジャーは目が半盲の状態でも、仲間の鳥たちと仲良くやっているという。

 そうしてドナさんは、ジンジャーを永遠の家族として迎え入れることとなった。[画像を見る] 鳥専用の部屋を作って対応 ドナさんは、世話をしている鳥たちのための部屋にケージを設けて、その部屋では鳥が自由に過ごせるようにしているそうだ。
ジンジャーは半盲なので、以前はテーブルの上に置かれた水入りのコップに落ちて溺れそうになったり、トイレまで飛んで行って便座の蓋が開いたままだと誤って落ちたりして、とにかく心配が絶えませんでした。

とにかく、ほとんど見えないし、泳ぐことができないんです。でも、鳥専用の部屋を作ってからは、そうした心配もなくなりました。


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Rejected parrot just wants to be everyone's friend保護された蝶とも仲良しのジンジャー 今では、ジンジャーはドナさん一家との暮らしに慣れて、すっかり家族の一員だ。ドナさん宅は、鳥もいれば犬や蝶もいて、まさに多様性にあふれている。

 そんな中で、ジンジャーは犬のサムソンや蝶のドットとも絆を育んだ。
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ドットと名付けられた蝶を、ジンジャーは一番気に入っていました。ドットがいつも入っているプラスチック容器に近寄って、半盲ですがじっと見つめたりしていました。
[画像を見る]  ドナさんによると、残念ながらその後ドットは死んでしまったそうだ。
私のことは、触るとその感触や声で認識してくれているようです。くちばしが弱いので、例えばナッツなどの固いものを割ったりするという普通のオカメインコができることが、ジンジャーはできません。また、飛んでも上手に止まり木にも止まることができないのです。
 半盲というハンディを抱えながらも、ジンジャーは人が大好きで、見知らぬ人にも怯えることなく近寄り、懐く傾向にあるという。

 家族の中では、特にドナさんの夫と強い絆を育んでいるようだ。[画像を見る]
夫は、あまり鳥好きではなかったのですが、ジンジャーとは誰よりも強い絆を築いているようです。

ジンジャーも、夫が家を留守にすると寂しがって。他の家族では癒せないほどパパを恋しがっていますよ。ジンジャーは、私たち一家に楽しみと喜びを与えてくれる存在です。


もう今は、ジンジャーなしの生活は考えられません。
 ふとした縁がきっかけで、永遠の家族を見つけることができたのはジンジャーだけではなく、ドナさんも同じだったのかもしれない。

 なお、ジンジャー含むドナさん一家の仲間たちの日常は、インスタグラム『inflightmanual』から閲覧できる。

written by Scarlet / edited by parumo

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