リスアニ!では、そんな彼女たちの動向を1st LIVEの頃から追いかけてきたわけだが、今回、待望のキャストインタビューが実現。高松 燈(Vo)役の羊宮妃那、千早愛音(Gt)役の立石 凛、要 楽奈(Gt)役の青木陽菜、長崎そよ(Ba)役の小日向美香、椎名立希(Dr)役の林 鼓子に、バンド活動やキャラクターとの向き合い方、4月12日(水)にリリースされる2ndシングル「音一会」、そしてアニメに向けての期待についてたっぷりと話を聞いた。
INTERVIEW & TEXT BY 北野 創(リスアニ!)
PHOTOGRAPHY BY 三橋優美子
MyGO!!!!!との出会い、音楽との縁が育んだ最初の一歩
――今回は初インタビューということで、改めて皆さんがMyGO!!!!!のキャストに決まったときのことからお話を伺いたく。当時はどんなお気持ちでしたか?
羊宮妃那 私はオーディションで参加させていただいたのですが、(高松)燈ちゃんには今までにない声質で臨んだんです。そのときの台本に描かれていた、とあるシーンを読んで、なんとしても受かりたいと思っていたので、合格の報告をいただいたときは本当に嬉しかったですし、そのときの胸の鼓動は今でも鮮明に覚えています。
――役柄的にステージでの歌唱が前提条件だったと思うのですが、歌に関してはいかがでしたか?
羊宮 元々歌うことは好きで、趣味で作詞や曲作りのようなこともやっていまして。ただ、燈ちゃんとして歌っていくにあたっては、自分の地声だけではどうにもならない音域がたくさんあったので、そこに臨む上での壁は多かったです。
――なるほど。立石さんはいかがでしょうか。
立石 凛 まだ声優として右も左もわからない状態のなかで、アニメ好きなら誰でも知っている「バンドリ!」というコンテンツの一員にならせていただけることに、嬉しさと同時に不安もありました。ただ、私のお姉ちゃんが昔軽音楽部でバンドをやっていて、私もバンドに対しての憧れがあったので、本格的にバンド活動できることは嬉しかったです。
――お話が決まった時点でギターの経験は?
立石 お姉ちゃんの影響で私もアコースティックギターを趣味程度でやっていたのですが、エレキギターはほとんど触れたことがなかったので、エレキはMyGO!!!!!をきっかけに先生に習いながら練習しました。
――続いて青木さん。
青木陽菜 私は高校と大学でクラシック音楽を学んでいたのですが、今の声優事務所(響)への所属が決まって、自分はこれから声優として頑張っていこうと思っていたんです。MyGO!!!!!への参加が決まり、(大学を)卒業をしたあとも音楽を続けられることがすごく嬉しかったです。
――プロフィールの特技の欄にも「ピアノ、歌」と書かれていますものね。
青木 はい、5歳の頃からクラシックピアノをやっていて。MyGO!!!!!でのパートはギターですが、私はロックバンドが好きでライブもよく観に行っていたので、エレキギターにも憧れがあったんです。ギターも、アコギなら中学生の頃に独学で始めて、超でたらめなコードでジャカジャカ弾くくらいのことはできました(笑)。
――小日向さんはいかがですか?
小日向美香 私は以前から「バンドリ!」が大好きで、実は「バンドリ!」に影響を受けてベースを始めたところがあるんです。キャストに決まったときは、もちろん嬉しさもありつつ、「私にそれをこなせるのか?」という不安もあったのですが、事務所(S)の先輩たちも「バンドリ!」のバンドで活躍されているので、私もそれに続ける人間になれるように頑張ろうと思いました。
――「バンドリ!」きっかけでベースを始めたんですね。
小日向 はい、最初に練習した楽曲は「STAR BEAT!~ホシノコドウ~」(Poppin’Party)で、初心者向けの本にルート弾きのやり方が載っていたので、それをひたすら練習するところから始めました。
――そして林さん。
林 鼓子 当時の私は上手くいかないことが続いて気分が落ち込んでいて、そのことをマネージャーさんにも相談していたんです。それで「じゃあ少しお話をしましょう」と事務所に呼ばれて行ってみたら、「実はMyGO!!!!!のドラムの話が決まりました」と言われて「えーーっっ!!」となってしまって(笑)。そこで一気に道が開けたように思いました。
――悩みも吹き飛んだと(笑)。以前からロックが好きで、ドラムも特技とおっしゃっていましたものね。
林 そうなんです。兄がバンドをやっていた影響で昔から邦ロックが好きで、兄から「こういうバンドを聴け!」と言われながら育ってきたのもありますし、学校の吹奏楽部で打楽器を担当していて、ポップスやジャズのドラムを叩く機会もあったので。最初は部活で始めたドラムが、こうしてお仕事に繋がったのは良いご縁だなと思いました。
――羊宮さんも自分で曲を作るのが趣味ということは、楽器もできるのですか?
羊宮 一応アコースティックギターは弾けますが、ギュインギュインみたいなのはできなくて。曲作りも私の場合、最初に自分の頭の中で言葉が浮かんで、それがメロディになって、ワンフレーズになっていく。
キャラクターとの向き合い、本当のバンドになれた瞬間
――いやいや、十分すごいです! それでは次の質問、皆さんが担当されているキャラクターの印象や共感ポイントを教えてください。
羊宮 燈ちゃんは、当初のイラストのデザインが今と少し違って凛々しい表情でした。でも性格は今と変わらず内に籠りがちな子だったので、どんな声質がいいのかなと思って。でも今はまた印象が変わって、皆さんが感じられている印象がそのまま私の印象でもあると思っています。
――自分の印象をお伝えすると、燈は引っ込み思案かもしれないけど、内に色んな想いを持っているんだろうなと思いました。
羊宮 まさにその通りだと思います。で、自分と似通っている点でいうと、私もお話するのがあまり得意ではなく、どちらかというと言葉を箇条書きにしたりするほうが良くて。これは曲作りのときもそうなのですが、自分の心を整理したいときも、自分が本当は何を思っていて、どういう感情になって、だから今はこういう状態になっている、みたいなことを書き出して、自分を落ち着かせたりしています。
――こうしてお話を聞いていると、羊宮さんは雰囲気も含め燈とかなり似ていますよね。
羊宮 私も似ていないところがないくらいだと思います。燈ちゃんは石を収集するのが好きなんですけど、私も実は小学生の頃に石の収集をしていたんです。
林 燈だ……!
羊宮 今でも自分が良いなと思うものは集めてしまうタイプで。今ハマっているのはシール集めです。なので燈ちゃんとはほぼほぼ似通っているというか、演じていて共感しなかったことは何もないくらいです。
――運命的な出会いじゃないですか。
羊宮 本当にそうです! 今、燈ちゃんと日々を過ごせていること、みんなとバンドをできていることが本当に幸せです。
――立石さんが担当する千早愛音はいかがですか?
立石 愛音ちゃんは無邪気な明るさや、みんなを強引に引っ張っていくような力がある子なのですが、私は普段みんなに引っ張ってもらっている自覚があるし、口数もそれほど多くないタイプなのでどうやって愛音ちゃんを演じていくか悩むことが多くて。でも、演じていくうちに、実は根本的な性格は似ているんじゃないかなと思うようになりました。私は素のままで生きていますけど(笑)、愛音ちゃんはもっと賢くて色んなことを考えているから、今の愛音ちゃんの生き方になっているんだと思います。
――アニメが始まったら、そういう一面も見ることができそうです。青木さんはいかがでしょうか? 要 楽奈はかなりマイペースで特徴のあるキャラクターですが。
青木 楽奈は性格的にはおとなしめなんですけど、知れば知るほど、すごく自由な子なんです。
――でも、ライブを拝見すると、青木さんはすごく楽しそうにギターを弾いていますよね。
青木 ありがとうございます! 多分彼女もステージの上では楽しく弾くと思いますし、私も別にそれを演じているのではなく本当に楽しく弾いているので、ライブ中は楽奈ちゃんと一体化できているように思います。
――そして小日向さん演じる長崎そよは、YouTubeなどに上がっているショートアニメを観る限り、みんなのまとめ役のようなキャラクターです。
小日向 最初の印象のお話をすると……オーディションの資料をいただいたら、それまで自分の声質には合っていないと思って避けてきた「お姉さんキャラ」だったので、必死にお姉さんっぽい声の出し方を練習してオーディションに臨んだんです。その後、合格して、最初にボイスを録ったときに、「大人っぽく聞こえる」というご指摘をいただいてしまって。なので、もう少しはしゃいでいる気持ちがあってもいいのかなと思い、元々作っていた声質よりも高め、少しキャピっとしている感じの声を監督さんとも相談しながら作っていきました。
――逆に今後の展開が気になって仕方ないです(笑)。最後は林さんが演じる椎名立希です。
林 立希は、私自身のパーソナリティとは違うところにいる子で、今まで演じたことがないタイプという印象でした。私は元気な役が多くて、声質も歌も含めて高音が得意なので、低音ボイスのいわゆる「イケメン女子」の役をいただけたことが、すごく嬉しくて(笑)。
――熱弁ありがとうございます(笑)。さて、皆さんはこれまで各々のキャラクターを背負いながら実際にバンド活動も行ってきたわけですが、バンドならではの結束感を感じた瞬間はありましたか?
林 やっぱり1人で練習するのと、みんなで合わせて練習するのとでは全然違いますし、このバンド特有のタイム感みたいなものを揃えていくところからがバンドなんだなと思って。そのなかでも特に印象に残っているのが、“1st LIVE「僕たちはここで叫ぶ」”のリハーサルのときです。私は事情があって本番は最後の数曲だけの出演だったので、サポートのmika先生がリハにも参加して叩いてくださったのですが、そのときにようちゃん(羊宮)が「なんかいつもと違います」って言ったんです。その言葉を聞いたときに「MyGO!!!!!のグルーヴはもう出来上がっているんだ」と思いましたし、私は1st LIVEにフルで出演できないことに後ろめたさを感じていたのですが、もうこの5人の絆はできているんだと思って……「この先も、大丈夫じゃん」と思えたんです。
――素敵な話じゃないですか。羊宮さんはそのとき、実際に違いを感じたわけですか?
羊宮 違いましたね。最初は「何だろう?」と思いながら手探りで歌っていたんですけど、回を重ねるごとに「いや、これはやっぱり何かが違う」と思って。
小日向 1st LIVEでは、「二息歩行(Reloaded)」をmika先生の演奏と、アンコールでの鼓子ちゃんの演奏の合計2回披露したのですが、ベースレッスンのときにベースの先生と一緒にその音源を聴いたら、mika先生との演奏では音数の関係なのかAメロがズレているけど、鼓子ちゃんとの演奏ではバチッとハマっていたので、先生にも「鼓子ちゃんのドラムのタイム感で覚えているんだね」と言われたんです。そのときに私も、鼓子ちゃんのドラムじゃないとベースが合わないんだなと思いました。練習のときも、誰か1人いないだけで弾きづらくなるし、誰一人欠けてもMyGO!!!!!の音楽は成り立たないんだなと思います。
林 mika先生と私はドラマーとして、月とスッポン、雲泥の差じゃないですか(笑)。なので私からしたら、mika先生に叩いてもらったほうがみんなも演奏しやすいと思っていたんです。だから今の話はすごく嬉しいし、MyGO!!!!!で良かったなあと感じました。
羊宮 よく「音楽で繋がり合える」という言葉を聞きますが、多分こういうこともその1つなのかなと思いました。
――ギターのお二人はいかがですか?
立石 最初はそれこそ弾くことだけで精一杯でしたが、ひなちゃんと一緒に弾くところで、「こう動こう」とか「ここで目を合わせよう」みたいに、ちょっとしたパフォーマンスを決めて動けるようになるにつれて、よりバンド感みたいなものが出るようになったな、と。たまにひなちゃんが練習お休みだったりすると、今日は目を合わせる人がいなくて寂しいなあって思います(照)。
青木 嬉しい(笑)。それこそ1st LIVEのときは、ツインギターで合同レッスンの機会も設けていただいて、ギターの先生たちにアドバイスをいただきながら相談してパフォーマンスを決めていったんです。でも、それ以降は合同レッスンをしなくても自然と目が合うようになりましたし、あらかじめ決めなくてもそういうことができるようになったのは、バンド感が増したからなのかなって。
――そこはやはりライブを重ねたことによる経験値も大きいんでしょうね。
小日向 私、“2nd LIVE「そのままを抱きしめて」”まではかなり必死で、実は少し心残りな部分があったんです。それでみんなと話し合いたい気持ちがあったのですが、なかなか言い出せなくて。でも、そのあとのベルーナドームでのライブ(“BanG Dream! Special☆LIVE Girls Band Party! 2020→2022” “ブシロード15周年記念ライブ in ベルーナドーム”)でオープニングアクトをやらせていただいたときに、大きいステージを乗り越えたからなのか、みんなとの絆が深まった気がしたんです。“3rd LIVE「声を抱えて生きる」”の前には、情勢的にも落ち着いてきたのもあって、みんなでご飯にも行くことができて。それもあってか、3rd LIVEではみんなの気持ちが通った状態でライブができたように思います。
青木 そのご飯会のときは別にバンドの音楽性みたいな話はしなくて、本当にたわいもない話をしていたのですが、それってすごく大事なことだと思うんです。それこそ「バンドリ!」のアニメでも、練習後にみんなでファミレスに行ってしゃべるシーンがあるじゃないですか。そういう時間をみんなで過ごすことがバンド力にも関わってくることを実感しました。今振り返ってもすごく楽しかったなあと思うので。
立石 私もめっちゃ楽しかった。
小日向 それまでみんなでしっかりと話す機会があまりなかったから、「ああ、こういう気持ちを持った人たちなんだ!」っていう新しい発見もあって。何て言えばいいのかな……より信頼できる人たちだなあと思った(笑)。
林 アハハ(笑)。でもわかる。たしかにみんなの信頼度が上がったよね。
“君”に向けた歌、ひとりぼっちの子を作らない音楽
――ここからは2ndシングルのお話を。表題曲「音一会(おといちえ)」は、疾走感溢れるパンキッシュなサウンドとMyGO!!!!!らしい強い言葉が詰まったロックナンバーです。
立石 燈ちゃんの紡ぐ言葉は繊細なものが多いと思うのですが(※作中では、MyGO!!!!!の楽曲の歌詞は基本、燈が書いている設定)、「音一会」はいつもの燈ちゃんらしい、迷っていたり悩んでいる人に寄り添う部分がありつつも、今までよりも前を見ている明るさみたいなものを感じられるのが魅力的で、聴いたときに「あ、良いやん」と思いました(笑)。
――たしかに1stシングルの「迷星叫(まよいうた)」と「名無声(なもなき)」の頃よりも、気持ちが一歩前に進んでいる感じがします。
林 私はロックの中でも青春パンクが好きでして、甲本ヒロトさんの楽曲、THE BLUE HEARTSやザ・クロマニヨンズ、そのほかにも銀杏BOYZ、忘れらんねえよとかをよく聴いていたんです。そういうテーマはMyGO!!!!!の楽曲にもすごくハマると思うんですけど、特にこの楽曲はメロコアなので「おー!メロコアきた!」となりました。ただ、私にこのドラムを叩けるのか?とも思って。
――基本2ビートですものね。
林 そうなんですよ。ジャズとは全然違うし、叩くには体力も必要なので頑張らなくちゃと思って。あと、最後のシンガロングのパートが特に好きで、みんなで“Oh-oh-oh…”と歌うところは「いやあバンドだなあ!」って思いました(笑)。
――この楽曲、羊宮さんが歌う主線以外のコーラスもたくさん入っていますよね。
小日向 コーラスで思ったのですが、1番のサビ前で燈ちゃんが“顔を上げて うたいたい”という決意を歌ったあとに、サビでメンバーのみんなが背中を押すようなコーラスを歌っているので、歌詞の内容も含めて、この曲は燈ちゃんがMyGO!!!!!を結成して、ライブで歌うまでの道のりを歌っている曲なのかなと私は思っていて。それと2番のサビの歌詞(“気づいてくれた君のその胸に 聴いてくれたどこかにいる君の中に この声の 置き場所を くれるなら 僕は行きたい”)は、私自身もこういう気持ちを持ってこの世界に入ったことを改めて実感できたので、すごく思い入れのある曲です。
――羊宮さんはこの楽曲を歌われてみていかがでしたか?
羊宮 感謝を込めて作られた曲なので、サビの“「ありがとう」”という言葉は注目ポイントだと思うのですが、その前の“そう君が いたから”というフレーズもとても大切で。これまでのMyGO!!!!!の楽曲の歌詞には、“君”という存在がまだ明確にはなかったと思うんです。「迷星叫」も届ける先は自分と同じ気持ちを持っている人達でしたし、あとは自分の想いを綴る歌詞が多かったとも思うんです。でもこの「音一会」に関しては、最初から最後まで“君”という存在が明確に居て、それはこれまでの過程があったからだと思いますし。その意味でこの“君”の存在は大事なんだと、私なりに解釈しています。
――羊宮さんは“君”の存在について、具体的にイメージしながら歌われたのでしょうか。
羊宮 してはいたのですが、これがちょっと難しくて……レコーディングでは、1番のAメロを歌うにあたって、初期の燈で歌うべきなのか、それともこれまでを振り返った燈で歌うべきなのか、といった疑問が最初にあったんです。でもそんなところにもスタッフさんは耳を傾けてくださって、すり合わせさせていただきながら歌わせていただきました。レコーディングの最中も1人では成り立たないものばかりでしたし、その意味でも、色んな“君”を自分の中にたくさん落とし込んで、色々思い返しながら歌わせていただきました。
――ストレートに受け取ると、燈にとっての“君”はバンドメンバーのようにも思えます。
羊宮 もちろんメンバーに向けた部分もあると思いますし、まずは目の前のお客さんやそこで見える景色がたくさんあって、そのうえで燈ちゃんが感じたものでもあるでしょうし。ぜひ、CDに封入されている歌詞カードを手に取っていただいて、そこにどういう想いが描かれているのかを、皆さんからの視点でも感じていただけたらと思います!
青木 宣伝上手!(笑)。
林 これは見出しになるやつだ(笑)。
――そしてカップリングには「潜在表明」と「影色舞(シルエットダンス)」の2曲を収録。そのうち「潜在表明」はエモーショナルなギターロックにポエトリーリーディングを乗せた熱い1曲です。
青木 この曲はDメロで3/4拍子に変わってから落ちサビにいくのですが、その間の燈ちゃんというか羊宮さんの熱の込め方、感情がどんどんクレッシェンドしていく表現がすごくて。そこはギターもどんどん音程が上がって駆けあがっていくようなフレーズなのですが、リハのときからいつも泣きそうになってしまうんです。羊宮さんは役を演じるうえでの読解力がすごくて、声優ならではの言葉の1つ1つに込めた想いのパワーはこのバンドの強みなんだと、ポエトリーリーディングで改めて気づきました。
羊宮 嬉しい……。
――心の叫びのようなものが出ていますからね。羊宮さんもこの楽曲を表現するときは、エモーショナルな感情をぶつけるような部分があるのでしょうか。
羊宮 あります。その場その場で込める想いはいつも違いますが、誇張して大きく声を出したことはないです。ただ、これまで役者としてセリフと向き合ってきたので、リズムで感動を与えるような表現には本当に苦戦して。変に抑揚が付いてしまったり、逆に歌のはずなのに全部がセリフっぽく聴こえてしまったりして。その意味でも悩んでいたので、今、ひなちゃんから言ってもらえて……嬉しさを噛みしめてしまいました(笑)。
――もう1曲の「影色舞」はアッパーでノリの良いダンスロック。MyGO!!!!!がこういう楽曲をやるのは少し意外でした。
林 私としては、今回の3曲の中では「影色舞」の演奏が一番難しくて。軽快さも必要なのですが、それだけだとチャラくなってしまうし、普通の8ビートよりも裏拍をより意識しなくてはいけないので、すごく苦戦します。この曲はグルーヴ感が課題なんですけど、燈がいつもは言わないような、みんなを引っ張る言葉が入っていたりするので、それもあってのこの曲調なのかなと思っていて。
立石 ライブでは演奏だけでなく、みんなでツーステップを踏む動きをしたり、サビではワイパーをやったりもするので忙しくて大変な曲なのですが、誰が聴いてもノれるだろうし、皆さんにも何も考えずに盛り上がってほしいので、やっていて一番楽しい楽曲でもあります。
――3rd LIVEで披露したときの映像を拝見したところ、羊宮さんもクルクル回転したり、今までにない動きをされていました。
羊宮 歌詞に綴られる言葉からは悲しい想いを感じたというのが正直な感想です……。出だしから“あと一匙の憂鬱で 壊れそうなんて”という言葉で、これはあと1つ何か辛いことがあるだけで自分の体が壊れてしまうくらい、精神的に弱っている状況なわけじゃないですか。でも“フィロソフィー”や“シルエットダンス”みたいに、きっと愛音ちゃんからもらったかのような言葉でも綴られていて(※愛音は燈の作詞を手伝うことがある)。レコーディングでは“もうなにもかも 忘れて”という部分を汲み取って、「悲しいことは一旦置いておいて踊っちゃおうよ!」という意識で歌いました。
――いずれもMyGO!!!!!らしい個性が光る3曲になりましたね。では最後に、アニメの放送も決まったMyGO!!!!!の今後の展開について、お一人ずつアピールしていただけますでしょうか。
林 まずはアニメを楽しみにしていただきたいです! きっと今の皆さんが知っているキャラクターとは違う一面もたくさん見ることができるでしょうし、MyGO!!!!!がどうやって結成されたのかも明らかになると思うので。個人的にはキャストが発表されたことで、キャラクターについて語る機会が増えるのも楽しみですし、リリースイベントツアーもあるので、全国の皆さんにMyGO!!!!!のことを知っていただきたいです!
小日向 きっとアニメを観ていただくと、「えっ!そうなの?」と思うことが色々あると思うのですが、彼女たちをキャラクターとしてではなく、1人の人間として見ていただけるように、キャストとしても頑張っていきたいです。また、MyGO!!!!!としてもライブの規模を大きくしていって、たくさんの方に愛されるバンドになれるよう頑張っていきますので、今後のMyGO!!!!!に注目していただけたらと思います。
青木 今までのYouTubeやバンドのMyGO!!!!!とはまた違った、アニメで描かれる彼女たちの新たな一面を楽しみにしていてほしいです! 1個ネタバレを言うと、楽奈ちゃんは相変わらずかわいいです(笑)。そしてこれからもMyGO!!!!!というバンドを知っていただく機会がたくさん増えると思うので、気になったらぜひ私たちのライブに遊びに来てほしいです!
立石 アニメが放送されることで、燈ちゃんの書く歌詞やMyGO!!!!!の音楽性がなぜこうなったのかという部分も楽しんでもらえると思うので、ストーリーはもちろんMyGO!!!!!の音楽も楽しんでいただきたいなと思っています。あとはキャストが解禁されて、私たちの普段の様子も表に出ることになると思うのですが、私たちはすごく仲が良いんですよ(笑)。
林 そうなんです! 私も小日向さんも、スマホケースの裏にみんなで撮ったプリクラを入れてるんですよ(笑)。
立石 我々はみんな年齢も近いし、本当に学校のクラスメイトみたいな感じで。すごく仲が良いので、もっともっとみんなでMyGO!!!!!の活動をしていきたいなと思っています。
羊宮 今回の記事でMyGO!!!!!を知ってくださる方もいらっしゃると思うのですが、MyGO!!!!!の楽曲の方向性は「ひとりぼっちの子を作らない音楽」だと思っています。それは私の感じていることなのですが、きっと皆さんが感じられる1人1人の想いもまた違っていて、でもそれらがすべて包み込まれるのも、またMyGO!!!!!の音楽だと思っています。今回アニメ化ということで、そんなMyGO!!!!!が、どういう想いを抱えて、どういうふうに生きて、道を歩んで、そして「迷子でも進め!」という言葉が生まれたのか。ぜひ注目していただければと思いますし、私たちキャストは自分のキャラクターとたくさん向き合って、愛してきているので、皆さんにもそんなMyGO!!!!!を見ていただけますと幸いです。夏に放送決定しておりますので、何卒よろしくお願いいたします!
青木 宣伝上手!(笑)。
一同 (拍手)。
●リリース情報
MyGO!!!!! 2nd シングル
「音一会」
2023年4月12日(水)
【Blu-ray付生産限定盤】
定価:¥8,800(税込)
品番:BRMM-10635
【通常盤】
定価:¥1,760(税込)
品番:BRMM-10636
<収録内容>
・CD
1.音一会
2.潜在表明
3.影色舞
4.音一会 -instrumental-
5.潜在表明 -instrumental-
6.影色舞 -instrumental-
・Blu-ray ※Blu-ray付生産限定盤のみ
MyGO!!!!! 1st LIVE「僕たちはここで叫ぶ」
1.ティアドロップス
2.二息歩行 (Reloaded)
3.swim
4.イニシャル
5.Time Lapse
6.猛独が襲う
7.Happy Happy Party!
8.Yes! BanG_Dream!
9.迷星叫
ENCORE
1.二息歩行 (Reloaded)
2.迷星叫
MyGO!!!!! 2nd LIVE「そのままを抱きしめて」
1.迷星叫
2.イニシャル
3.猛独が襲う
4.二息歩行 (Reloaded)
5.君の神様になりたい。
6.Time Lapse
7.ティアドロップス
8.swim
9.名無声
ENCORE
1.迷星叫
2.名無声
●作品情報
「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」
BanG Dream!プロジェクトのアニメ新シリーズ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」の放送が決定!
2023年夏に放送が決定しており、アニメーション制作はサンジゲンが担当。
●制作発表会情報
アニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」制作発表会
日時:2023年5月24日(水)19:00開演(予定)
場所:飛行船シアター
配信:YouTube「バンドリちゃんねる☆」
出演:羊宮妃那(高松燈役)、立石凛(千早愛音役)、青木陽菜(要楽奈役)、小日向美香(長崎そよ役)、林鼓子(椎名立希役)、柿本広大(監督)、綾奈ゆにこ(シリーズ構成・脚本)
チケット:事前応募による抽選制
価格:無料チケットの発券によるお客様手数料のみご負担いただきます
抽選応募URL:https://eplus.jp/mygo0524/
応募期間:2023年4月10日(月)10:00~5月1日(月)23:59
●ライブ情報
MyGO!!!!! 5th LIVE「迷うことに迷わない」
日時:2023年8月12日(土) 開場17:00/開演18:00(予定)
開場:KT Zepp Yokohama
チケット:
【価格】VIPエリア16,500円(税込)、一般エリア8,250円(税込)、女性限定エリア8,250円(税込)
【応募方法】MyGO!!!!! 2nd Single「音一会」初回生産分封入の最速先行抽選申込券より応募
【応募期間】2023年4月12日(水)10:00~5月14日(日)23:59
詳しくはこちら
●有料配信情報
MyGO!!!!! 1st LIVE~4th LIVEの期間限定有料配信
【チケット】
1公演1,500円(税込)、通し視聴チケット3,900円(税込)
<配信スケジュール>
・MyGO!!!!! 1st LIVE「僕たちはここで叫ぶ」/MyGO!!!!! 2nd LIVE「そのままを抱きしめて」
購入期間:2023年4月9日(日)21:00~4月22日(土)22:00
配信期間:2023年4月9日(日)21:00~4月22日(土)23:59
・MyGO!!!!! 3rd LIVE「声を抱えて生きる」
購入期間:2023年4月23日(日)10:00~5月6日(土)22:00
配信期間:2023年4月23日(日)10:00~5月6日(土)23:59
・MyGO!!!!! 4th LIVE「前へ進む音の中で」
購入期間:2023年5月3日(水)10:00~5月14日(日)22:00
配信期間:2023年5月3日(水)10:00~5月14日(日)23:59
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関連リンク
MyGO!!!!!オフィシャルサイト
https://bang-dream.com/mygo
「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」公式サイト
https://anime.bang-dream.com/mygo
BanG Dream!(バンドリ!)公式サイト
https://bang-dream.com/