10月25日、大西亜玖璃の5th シングル「夢で逢えなくても/指先ハート」がリリースされた。さかのぼれば6月18日に開催された『大西亜玖璃ファンクラブイベント~NTMUあぐりんぐ!~』でニューシングルの存在が明らかにされ、8月25日に実施されたインスタライブで収録曲などが発表され、ファンは期待に膨らむ4ヶ月を過ごしてきたが、その想いに応える1枚となっている。
ダブルA面となるタイトル曲は、大西亜玖璃の表現力に酔いしれる「夢で逢えなくても」、全編愛らしさの塊である「指先ハート」。どちらも大西亜玖璃の存在感が超速球で聴く者の心に投げ込まれる曲となっている。さて、あぐぽんの魅力をさまざまな箇所で見いだせる両曲について、当の本人はどのように受け止めているのだろうか?

INTERVIEW & TEXT BY 清水耕司

対称的な二人の女の子を自分なりに表現
――最近は大西さんからの意見が反映されることも多かったですが、今回の2曲に対しては何かオーダーやリクエストはあったのでしょうか?

大西亜玖璃 そうですね。アルバム曲のときに初めて制作会議に参加させてもらって。好きな曲を投票式で選ぶやり方をとりましたけど、今回は「どんな曲にしたい?」と聞かれたので「大人っぽい曲を歌ってみたいです」と伝えたました。でも、それはまた別の機会になりましたね(笑)。
作っていただいたのは、ロックな曲とかわいくてポップな曲の2曲になったんですけど、普段から可愛い楽曲が好きで聴いているとは言っていたので、「指先ハート」はそういう意図を汲み取って作ってくださったんだと思います!

――ダブルA面になったのは大西さんの希望というわけではなかったですか?

大西 それはわたしが発案したわけではなかったです。でも、シングルとしては久しぶりのノンタイアップということもあって、「大西亜玖璃の姿がちゃんと見えるような、そんな勝負のシングルになったらいいよね」という話はお聞きして、すごくいい案だと思いました。

――最初に「夢で逢えなくても」を受け取ったときはどんな印象でしたか?

大西 聴く前に「ロックソングだよ」と言われたときは、「どんなロックだろう? 私に歌えるかな?」と一瞬不安になったんですけど、聴いてみると私が好きな“みんながふとしたときに口ずさむ曲”の雰囲気があって、素敵だと思いました。

――「夢で逢えなくても」で特に好きなところについても教えてもらえますか?

大西 一番好きなところは、歌詞に今までの私の楽曲を連想するような言葉が入っていて、ファンの皆さんと思い出を語り合えそうなところです。あと、サビの歌詞がとてもストレートなところも好きですね。

――「夢で逢えなくても」を歌うときに意識したところについて教えてください。


大西 実は、仮歌を聴いたタイミングが、諏訪ななかさんとの京都での合同コンサート(2023年7月23日開催『Voice of Symphonic Vol.4~おこしやす~ 諏訪ななか/大西亜玖璃コンサート「ふたりびより−本日は競演あり−」)の帰り道だったんです。その印象が強く残っていて、みんなにも私のライブやイベントの帰りに「今日も最高だったね」「また行きたいね」って思ってほしい」という気持ちで歌いました。なので、私の素直な思いがまっすぐ伝わるように意識していました。

――歌詞に関しては、どのような女の子をイメージしながら歌いましたか?

大西 歌詞の女の子は、「私自身を井上さんなりに表現してくれたのかな?」と思っていました。なので、恋愛のことは想像していなかったです。私的には「この音楽活動のことが大好きだ!」という気持ちでした。


――「夢で逢えなくても」のレコーディングで印象に残っていることがあれば教えてもらえますか?

大西 レコーディングには(編曲の)鶴﨑さんと(作詞・作曲の)habanaさんのお二人とも来てくださいました。それから、仮歌では最後のセリフ部分は「本場のロックンロール」という感じでかなりシャウトしていたんですけど、レコーディングでもそういう叫びにしてほしいと言われたときはドキドキしました。でもわたしも自分なりに、歌っているときのわたしと同一人物として叫びたい、と思っていたんですよね。

――歌っているのも叫んでいるのも同じ人物、というところを表現したかったということですね。

大西 そういう気持ちで叫ばせてもらったので、OKをもらえたときは嬉しかったですね。

――ちなみに、大西さんが自身で、「こういうところが私はロックだなぁ……」と思うところはありますか?

大西 多少散らかっていても気にしないことです(笑)。


――(笑)。今度は「指先ハート」を最初に聴いたとき、どう思ったかについて教えてください。

大西 第一印象は本当に「あら、可愛らしい」という印象がバンときたので、自分なりに「張り切って歌うぞ!」と気合が入ったのを覚えています。

――特に好きなところはどこですか?

大西 全部が可愛くて大好きです! この歌詞の女の子のいじらしさや可愛さが言葉の一つ一つに込められていると思います。私自身、大好きな気持ちははっきりと伝えるタイプだと思うので、そっと送るところなど可愛いなと感じました。

――では、レコーディングではそういう女の子を頭に浮かべながら歌っていましたか?

大西 そうですね。
控えめで「一緒に歩くなんて恥ずかしい……」と謙遜しちゃうようなウブな女の子をイメージしました。見た目は美少女です(笑)。「夢で逢えなくても」とは対照的な、おとなしくてとってもピュアな女の子だと思ったので、「張り上げて元気に歌う!」というよりは「恥ずかしいけど聴いてほしい……」って気持ちで歌うようにしました。メロディも懐かしい感じがあったので、すぐ耳に馴染んでくれましたし。

――ちなみに今、大西さんが一番ハートを送りたいと思っている相手は?

大西 (矢野)妃菜喜ちゃんです♪

次のFCイベントでも期待に応えられるように
――両曲のMVについても教えてください。「夢で逢えなくても」は撮影日に台風が直撃したという話でした。


大西 ホント、雨がすごかったです。ブランコのシーンは、小雨になったときに撮影したんですけど、終わってから部屋に戻ろうとしたら真っ白なワンピースがブランコの手すりのサビで汚れちゃっていて……! 衣装さんが頑張って汚れを落としてくれたのでほっとしました。

――ボーイフレンドとバスケの1on1をするシーンでは、本気でボールを取りに行くと仰っていました。実際にはどれくらい本気でしたか?

大西 めちゃくちゃ本気でした。撮影が始まってすぐに2、3回転んで、一瞬気持ちが折れかけたんですけど、でも頑張りました。ただ、息が冷たくなるくらい寒くて大変でした(笑)。

――高校では吹奏楽部だったという話を撮影の合間にされていましたが、「部活」に対してはどのような思い出がありますか?

大西 実は、小学生4年生の頃からマーチングバンド部という金管楽器とパーカッションの部活に入っていたんです。そこではアルトホルンだったのですが、運動会で行進しながら演奏したり、老人ホームに演奏に行くとおじいちゃんやおばあちゃんが褒めてくれたり、楽しかった思い出があります。中学校ではアルトサックスをやってましたが、コンクールもあるので練習が大変で。お仕事も始めていたので3年生になる前に辞めてしまいました……。なので高校では週一の部活に入っていました。



――「夢で逢えなくても」のMVでの衣装や髪型、メイクについての感想や解説を聞かせてください。

大西 制服がすごく気に入っています! 「私の学生時代もあんなに可愛い制服だったら良かったのに」と思いました。あと、ショートヘアの時期が長かったので、ロングヘアで制服を着られたのは良かったです。

――どこか見どころを教えるとすると?

大西 わたしのMVはちょいちょいおふざけが入っているので、そこを楽しんでもらえたら嬉しいです。

――隙を見つけては入れ込んでいくスタイルは変わらず、ということですね。一方、「指先ハート」のMVでは撮影のセットが可愛かったですね。

大西 待ち合わせの公園のセットが特にお気に入りです! ツリーの葉が全てピンクのハートになっていて、クリスマスはあれを飾ったら可愛いんじゃないかと思っていました。

――「指先ハート」の撮影で印象に残っているエピソードを教えてください。

大西 ダンスシーンでたくさんハートを作ったんですけど、「次はどれだ?」って考えながら踊っていたので脳トレのようでした(笑)。息が上がるような大変さではなかったんですけど、頭を使うので糖分を取りながらなんとか踊りきりました。

――きっとライブではファンの皆さんが指先でハートをたくさん作ってくれると思います。大西さんが一番気に入っている振付や、一番難しかった振付についても教えてもらえますか?

大西 お気に入りは、振付のことを気にせずノリノリで踊れる間奏のところ。難しかったのはやっぱり、サビでたくさんハートを作るところですね。普段やらないハートも多かったので、さっきも言ったんですけど本当に脳トレでした。でも、写真を撮るときのポーズのレパートリーが増えて良かったです!

――今度は「指先ハート」のMVでの衣装や、髪型やメイクについても感想や解説を聞かせてもらえますか?

大西 全体的にリカちゃん人形みたいなかわいい雰囲気が大好きなんですけど、特に髪型がお気に入りです! くまの耳のような二つのお団子に、少し後れ毛が出ていて、リボンの飾りをたくさんつけてもらえて嬉しかったです。



――MVの中のワンシーンにちなんで、最近「ドキっ」としたことや「モヤっ」としたことについても教えてください。

大西 「ドキっ」としたことは、朝起きたら出かける30分前だったことがあって、ドキっというかひやっとしました。「モヤっ」としたことは、久しぶりにバスに乗ったら車内が混んでいて。私はちょうど出口付近に立っていたので、バス停に着くたびに降りたい人が降りられるように頑張って一度降りていたんです。でも、自分の降りる一つ前で降りたとき、扉が閉まってバスが行ってしまって……。残念な気持ちになりました。

――すごくよくわかります。東京の電車やバスは時間にシビアなので忙しないですよね。今度はライブの話についても。6月の『NTMUあぐりんぐ!』は見ていても大変楽しそうでしたし、7月には諏訪ななかさんと京都の『おこしやす』で共演しました。声出し解禁のライブやイベントが増えてきた中で印象に残っている瞬間はありますか?

大西 6月のファンクラブイベント『NTMUあぐりんぐ!』は初めてのファンクラブイベントということもあり、すごくワクワクしていました。みんなにも曲の人気ランキングなどで参加してもらえて、一緒に作り上げた感があってすごく嬉しかったです。京都の合同コンサートは、自分の曲をオーケストラ仕様にしていただけたので新たな魅力を感じてもらえるイベントになったと思いますし、私自身も歌について前向きに向き合うことのできましたし、成長させてもらえた貴重な時間になったと思います。

――そして2023年11月3日にはファンクラブイベント『カラーりんぐ!』が開催されます。来てくれるファンにどんな時間を過ごしてもらおうと思っていますか?

大西 前回のファンクラブイベント同様、みんなに意見を募りながら一緒に作り上げるイベントなので、参加してくれる方が楽しい気持ちになったら本当に嬉しいです! 普段歌わない曲にも挑戦するので、みんなの期待に応えられるよう頑張りたいと思っています!

●リリース情報
大西亜玖璃 5th シングル
「夢で逢えなくても/指先ハート」
10月25日(水)発売

■mora
通常/配信リンクはこちら

【初回限定盤A(CD+DVD)】

品番:COZC-2042~3
価格:¥2,090(税込)
<DVD>
「夢で逢えなくても」ミュージックビデオ+メイキング映像

【初回限定盤B(CD+DVD)】

品番:COZC-2044~5
価格:¥2,090(税込)
<DVD>
「指先ハート」ミュージックビデオ+メイキング映像

【通常盤(CD Only)】

品番:COCC-18152
価格:¥1,430(税込)

<CD>※全形態共通
1.夢で逢えなくても
作詞・作曲:habana 編曲:鶴﨑輝一
2.指先ハート
作詞:東乃カノ 作曲・編曲:木村孝明
3.夢で逢えなくても(Instrumental)
4.指先ハート(Instrumental)

大西亜玖璃「夢で逢えなくても/指先ハート」グッズ付き限定セット
ゲーマーズグッズ付き限定セット>
アクリルスタンド付き
【初回限定盤A・B】
価格:¥3,190(税込)
【通常盤】
価格:¥2,530(税込)

<アニメイトグッズ付き限定セット>
アクリルスタンド付き
【初回限定盤A・B】
価格:¥3,190(税込)
【通常盤】
価格:¥2,530(税込)

シングル購入者特典
下記店舗にて、大西亜玖璃「夢で逢えなくても/指先ハート」をお買上げの方に特典をプレゼント
※特典は先着順となっており、無くなり次第終了となります。ご了承ください。
※一部お取扱いの無い店舗もございます。予めご了承ください。
※購入や詳細は、各販売サイトをご確認ください。

オリジナル特典対象店舗
・アニメイト:
<初回限定盤A>缶バッジ(56mm)+L版ブロマイド(アニメイト絵柄A)
<初回限定盤B>ミニフォト+L版ブロマイド(アニメイト絵柄B)
<通常盤>L版ブロマイド(アニメイト絵柄C)
・ゲーマーズ:
<初回限定盤A>缶バッジA(56mm)+L版ブロマイド(ゲーマーズ絵柄A)
<初回限定盤B>缶バッジB(56mm)+L版ブロマイド(ゲーマーズ絵柄B)
<通常盤>L版ブロマイド(ゲーマーズ絵柄C)
・とらのあな:
<初回限定盤A>缶バッジA(57mm)+L版ブロマイド(とらのあな絵柄A)
<初回限定盤B>缶バッジB(57mm)+L版ブロマイド(とらのあな絵柄B)
<通常盤>L版ブロマイド(とらのあな絵柄C)
・ソフマップ・アニメガ:L判ブロマイド
・楽天ブックス:L判ブロマイド
・タワーレコード:L判ブロマイド
・HMV:L判ブロマイド
・TSUTAYA:L判ブロマイド
・ネオ・ウィング:L判ブロマイド
・玉光堂・バンダレコード/ライオン堂・イケヤミュージック:L判ブロマイド
・コロムビアミュージックショップ:L判ブロマイド
・その他拠点店:L判ブロマイド
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関連リンク
大西亜玖璃 音楽情報サイト
https://columbia.jp/onishiaguri/