
Aブロックは馬場典子が決勝進出、千原ジュニアは2位補欠の大番狂わせ
四季ごとの芸能界俳句王を決定するタイトル戦「2022春光戦」がついに開幕。今回は予選A・Bブロックが行われ、「ライス or パン」をお題に、夏井いつき先生が「さすが名人・特待生ですよ。レベルの差がものすごく縮まっている!」と舌を巻く超ハイレベルな戦いを繰り広げた。
Aブロックは名人9段の千原ジュニア、特待生2級のパックン、馬場典子、松岡充が激突。1位だけが無条件で決勝進出、補欠の2位は4つのブロックの中から1人しか決勝に進めない過酷なルールの中、まずパックンが最下位で敗退。続いて、大本命のジュニアがまさかの2位補欠に沈む番狂わせが発生し、最後は馬場と松岡の一騎討ちに。まだタイトル戦決勝に出場経験がない馬場は「こんなチャンス二度と巡ってこない!」「年女なので、今年の運勢全部かけたい!」。
<Aブロック1位 決勝進出>
選ばざる道過(よぎ)る独活(うど)ほろ苦し
馬場典子
「お題から人生って選択の連続だなって。今は満足していますが、47歳独身。結婚していたら? 子供を産んでいたら? 別の道を想像することがある。
初の決勝進出を決めた馬場は「うれしい!」「やったー!」と狂喜乱舞。夏井先生は「どっしりとした感慨があるから、漢詩のような調べを選んだのだと思います」「褒めなければいけないのは"独活"という季語を選んだこと。確かにほろ苦いけど、その奥に清々しさ、みずみずしさを持っている。あなたが今語ったことに、ちゃんと読み手も着地します」と絶賛。
<添削後>
独活ほろ苦し選ばざりける道もまた
さらに先生は「決勝のためのアドバイスを1つだけ。"選ばざりける"だと過去を表しますし、"道もまた"と思いの余韻を残してあげる方法もあります。微妙なニュアンスも盛れるようになると、ますます俳句が面白くなりますよ」。劇的添削された馬場は「いい感じに聞こえます!」と感心しきりだった。
Bブロックはフジモンが1位、永世名人・梅沢富美男も「素晴らしい!」と大絶賛
Bブロックは名人10段のFUJIWARA・藤本敏史、名人6段の中田喜子、特待生3級の筒井真理子、パンサー向井慧がエントリー。名人が2人もいる強者揃いのブロックだが、過去の予選は全て1位通過しているフジモンは「ブロック抽選の時に『向井こい!』って念じていたら本当にきた。ラッキー!」。
まず、筒井が「春昼やこんどの人はパンが好き」で2位補欠、続いて向井が3位敗退。悔しがる向井が「どっちかは僕より下だから!」とプレッシャーをかける中、フジモンと中田の名人同士の対決に。
<Bブロック1位 決勝進出>
公開録画当たった浅蜊(あさり)開いた
FUJIWARA 藤本敏史
「好きなテレビ番組が観覧募集をしていて、生で見たいなって、ずっと応募していたんです。それが当選しましたと連絡がきた。同時に火にかけていたアサリがパカッと開いた。日常にあるちょっとした幸せを俳句にしてみました」
お題から応募結果の当落に発想を大きく飛ばした一句。予選を見守っていたシードの立川志らくは「こういう句を詠みたい!」、いつもはフジモンに冷たい永世名人・梅沢富美男も「素晴らしい俳句ですね!」と絶賛。夏井先生は「当選したこととアサリが開いたことは何の関係もない。それを取り合わせることで、言葉同士が火花を散らして詩が生まれている!」「お題と関係ないように思うかもしれないが、2択の結果が蓄積されて人生が構成されていくのも、この句の奥にある!」と褒めたたえた。フジモンが「分かってらっしゃる!」と得意げになると、先生は「あたしが(俳句を)教えたんやろ!」と苦笑い。
<添削後>
公開録画当たった浅蜊口開けた
さらに先生は「決勝に向けて小さなアドバイスを。韻を踏もうとするなら、"当たった""浅蜊""開けた"と『あ』の韻も踏めます。こういう工夫ができると優勝も夢ではない」と劇的添削。フジモンが「先生、本当にすごいね!」とびっくりすると、先生は「はい!」とドヤ顔でうれしそうにしていた。

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さて、次回3月17日のお題は・・・

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