9日、栃木県宇都宮市の住宅街に現れたクマ。

 川を泳いだあと、垂直に近いコンクリートの壁を器用に這い上がります。

フェンスを登りきると、奥へ歩いていき…近くの住宅の庭に居座ります。

 (取材班リポート)「盾やさすまたを持った警察関係者10人以上が民家にかけつけています」

 隣の住宅の貯水槽の上で猟友会のメンバーが警戒を続ける中、午後2時半ごろ、麻酔銃を持った宇都宮動物園の職員が準備を始めます。

 そして午後3時半ごろ麻酔銃が命中。クマがゆっくりと横たわる姿が確認できました。捕獲されたのは体重約100㎏のオスの成獣でした。

 近隣住民からは「無事確保されてよかった」「安心した」といった声が聞かれた一方で…

 (近隣住民)「先ほど捕獲されたクマは大きめのクマだったが、最初に発見されたクマはもうちょっと小さめなクマだったので他にもまだクマがいるんじゃないかという心配はあります」

 9日にクマが捕獲されたのは、JR宇都宮駅から直線距離で約2kmの場所。一方、市内では、捕獲されたクマと同じ個体かはわかりませんが、6月6日から9日にかけ、様々な場所で目撃が相次いでいました。

 7日には、東武宇都宮駅のすぐそばの商店街に出没。その翌日には、会社の敷地を走っていくクマの姿が捉えられていました。

 これらの映像は、9日捕獲されたクマと同じクマかはわかりませんが、警察によりますと捕獲以降、新たなクマの目撃情報は寄せられていないということです。

 ただ、宇都宮市は、別のクマが出没する可能性も否定できないとし、8日から引き続き、すべての市立小中学校94校を休校としています。

▼捕獲現場周辺では警戒が続く 記者が最新情報をリポート

 市街地に出没し、生活にも影響を及ぼしたクマ。
クマが捕獲された宇都宮市の東簗瀬エリアから、記者が最新情報をリポートします。

 (能美寧々記者 10日午後)
 「宇都宮市は人口約51万人。関西で言うと兵庫県姫路市とほぼ同じ規模の都市です。その中の東簗瀬は、新幹線停車駅でもあるJR宇都宮駅から直線距離で2km、栃木県庁から3kmの約1300人が生活するエリアです。

 実際に10日歩いてみると、一戸建て住宅やマンションが多く立ち並ぶ閑静な住宅街という印象です。

 周辺の住民からは「夜間には外出を控えている」「普段は徒歩で行く場所にも車で向かうようにしている」といった対策の話も聞かれました。

 また、捕獲現場からあまり遠くないコンビニでは、クマの侵入を防ぐために自動ドアを手動にするといった対策が見られました。店の人によると、今後別のクマが出没する可能性も捨てきれないことから、自動ドアに戻すめどはたっていないということです」

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