◆プロボクシング ▽54キロ契約6回戦 〇片岡叶夢(3回TKO)アタッチャイ・プラソエトリ●(10日、東京・後楽園ホール)

 アマチュア3冠の「ザ・ドリーム」片岡叶夢(とむ、18)=大橋=が、アタッチャイ・プラソエトリ(24)=タイ=を3回2分31秒TKOで下し、KO勝利デビューを飾った。

 身長171センチのサウスポー・片岡は、スタンスを広げ重心を低くしたスタイルから左ストレートを上下に打ち込み圧倒。

3回、ロープに詰めて連打をまとめたところでレフェリーが割って入った。

 以前は金髪だったが、ジムの先輩である世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(33)の昨年12月のアラン・ピカソ(メキシコ)戦を見て「かっこいいなと思った」と髪をピンクに染めてイメチェン。ピンクのトランクスに、井上から譲り受けたシューズでデビュー戦のリングに上がった。試合前には井上から「頑張って」と激励されたという。

 リングサイド最前列で視線を送る井上の前でKOデビューを果たしたが、ダウンを奪うことができず「もう少ししっかり決めたかった。詰められるところでなかなかいけなかった。40点です」と厳しく自己採点。「尚弥さんの試合などプロの試合のKOシーンを見て、かっこいいと思っていた。自分も倒せるものなのかなという気持ちはあったが、全然そんなことはなかった。8オンスのグローブで効かせるタイミングの難しさを感じた。リターンのパンチも、駆け引きの中で的確に相手の嫌なところをつくことができたらもっと良くなるのかなと思う」と振り返った。

 7人きょうだいの4男。

この日の興行の第4試合で、3月にプロデビューしたアマチュア6冠の兄・雷斗(19)=大橋=も出場。第1試合で勝利を飾り、プロ2戦目に臨む兄にバトンをつないだ。雷斗のデビュー戦は6回TKO勝利だった。デビュー戦のKOラウンドでは兄を上回ったが、「でも試合内容で言えば、雷斗の方が技術もあったし、ディフェンスや攻撃のパターンも出せていた。内容の部分では、まだ全然負けているなという感じがある」と自己評価した。

 井上尚弥・拓真兄弟に続き、片岡兄弟も世界での活躍が期待される。「本当に昔から憧れていた存在なので、同じジムでやらせてもらっている以上、しっかり背中を追いかけて頑張っていきたいです」と叶夢。「最終的にはしっかり世界チャンピオンになって、みんなに夢と希望を与えられる選手になりたい」と目を輝かせた。

 叶夢は2008年1月29日、千葉県生まれ。4歳でキックボクシングを始め、雷斗の影響で小学3年の時にボクシングに転向。中学2、3年時に全国大会優勝。千葉・習志野高では、高1の国スポ(国体)で優勝すると、高3でインターハイ、国スポを制し3冠を達成。

アマ戦績は54勝(25RSC)5敗。高校3年時には、第38回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストにも挑戦した。

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