住民らがメガソーラーの開発許可を取り消すよう奈良県に求めた裁判の控訴審で、大阪高裁は住民側の訴えを全面的に認め、開発許可の取り消しを求める判決を言い渡しました。

奈良県平群町の山林で進められているメガソーラーのパネル4万3000枚の設置工事。

訴状によりますと周辺住民らは「下流の川が水を流せる能力を十分に考慮できていない」などとして県に対し開発許可を取り消すよう求めていました。

一審の奈良地裁は、ことし3月下流の川が水を流せる能力は県が定めている2つの技術基準で考慮されていて、「県の裁量権の範囲に逸脱や濫用は認められない」などとして住民側の訴えを退けましたが、住民側は「工事中に度重なる土砂流出事故が起きている」などとして控訴していました。

18日の控訴審判決で大阪高裁は「県が定める基準は、想定を上回る降雨量があれば下流河川の流下能力を上回る水量が流出し、災害が発生するおそれがある」などとして住民側の控訴を認め、県に対し開発許可の取り消しを求める判決を言い渡しました。

判決を受けて奈良県は「判決文が届いていないのでコメントを差し控えます」としています。

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