奈良県生駒市に住む80代の女性が、警察官や検察官などをかたる男らから、現金4800万円をだまし取られる詐欺被害に遭いました。

警察によりますと、今年6月2日ごろ、女性の自宅の固定電話に、郵便局員をかたる男から「あなた名義の荷物に規制薬物が入っていたので警察に通報している」などと突然電話がありました。

女性が身に覚えがないと伝えると、今度は警察官の「松下涼」と名乗る男から電話がかかってきます。男は「荷物は捜査している事件に関係しており、あなたも容疑者の1人になる」「検事から電話がある」などと告げられたということです。

偽の「逮捕状」がレターパックで自宅に…

直後に検察官の「柴田利弘」と名乗る男から電話があり、「捜査を開始する」と伝えられました。さらに数日後、女性の自宅には捜査方法が書かれた書類や「逮捕状」と記された偽の文書などがレターパックで届いたといいます。

「柴田」をかたる男は電話で、「不正に使われていないか確認するため、毎日出金限度額まで現金を引き出して自宅で保管してほしい」「人に漏らしたらすぐに逮捕しに行く」などと厳しく指示し、逮捕を恐れた女性はその言葉に従ってしまったということです。

また、男は女性の携帯電話にビデオ通話アプリ「VooV」をインストールさせ、連絡手段として使いました。

紙袋に入れた4800万円…3回にわたり「郵便受け」へ

女性は自身と夫の口座から連日現金を引き出したり、定期預金を解約したりして、現金を自宅に集めました。

6月9日、「柴田」を名乗る男から「担当者が受け取りに行く。現金を紙袋に入れて郵便受けに入れてほしい」などと指示があり、女性は6月9日から6月17日までの間に、3回にわたってあわせて4800万円を自宅の郵便受けに置いたところ、そのたびになくなっていたということです。

アプリを消させてLINEへ…連絡途絶え「該当者なし」

その後、男は女性にアプリを削除させ、LINEで提示連絡をするよう指示を変えました。しかし、9月中旬ごろ、突然連絡が途絶えました。

不審に思った女性が東京地検に直接確認したところ、該当する人物が存在しないことがわかり、初めて詐欺被害に気付いたということです。

警察は、警察や検察が捜査内容を事前に伝えたり、LINEなどのSNSでやりとりをして現金を要求したりすることは絶対にないとして、注意を呼びかけています

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