Appleが新しい「iPad Air」を発表し、Apple Storeアプリでの予約注文の受付を開始しました。2024年5月15日(水)から配送が始まり、Apple Store直営店とApple製品取扱店での販売もスタートします。
新たにM2チップを採用したモデルです。

【目次】

プロ向けモデルで人気の13インチ機が新登場

新型の「iPad Air」には、再設計された11インチのモデルに加え、まったく新しい13インチのモデルが追加されました。「スペックやコストを考えるとiPad Proは必要ないが大きな画面で操作したい」と考えるユーザーには魅力的な選択肢となります。価格は13インチが各128,800円~(税込)で、11インチが各98,800円~(税込)です。ストレージ容量は、1TB/512GB/256GB/128GBから選べます。

Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを11型と13型のラインナップで発売
13インチのモデルが「iPad Air」に新登場 本体サイズ(幅×高さ×奥行)重量(Wi-Fi)重量(Wi-Fi+Cellular)11インチiPad Air(M2)178.5×247.6×6.1mm462g462g13インチiPad Air(M2)214.9×280.6×6.1mm617g618g※11インチiPad Airの大きさは前世代モデルから変更なし

全体的な物価高やApple製品の値上げが続く中で、本当にギリギリとはいえ最安のモデルが税込10万円以内に抑えられたのは喜ぶべきことでしょう。とはいえ、2022年発売の「iPad Air」の発表当時の価格が74,800円~(税込)であったことを考えると、やはり購入・買い替えには慎重な検討をしたいところです。


新しい「iPad Air」の本体カラーバリエーションには、スペースグレイ/ブルー/パープル/スターライトの各4色が用意されました。5色展開の従来機のラインナップからピンクのモデルが省かれていますが、新機種のブルーとパープルのモデルは「新色」とされており、単純なバリエーションの減少ではなく再構築といった状況です。

Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを11型と13型のラインナップで発売
本体カラーバリエーションは4色

M2チップの搭載でパフォーマンスが向上

従来モデルがM1チップを採用していたのに対し、今回の新しい「iPad Air」はM2チップを搭載しています。M2チップは8コアのCPUと10コアのGPUを備え、同社が2024年3月と4月に実施したテスト結果によると、新しい「iPad Air」は前世代の「iPad Air」より「50%近く高速」です。M2チップは、M1チップと比べて40%高速でより効率的な16コアのNeural Engineも備えており、AI関連の機能をパワフルに利用できます。

パフォーマンスの向上については、「A14 Bionicを搭載したiPad Airと比べ、新しいiPad Airは最大3倍高速」とも紹介されています。バッテリー動作時間は11インチモデルと13インチモデルに違いはなく、Wi-Fiでのインターネット利用やビデオ再生が10時間、Wi-Fi+Cellularモデルでの携帯電話データネットワークでのインターネット利用は最大9時間です。


Wi-Fiは2x2 MIMO対応のWi-Fi 6E(802.11ax)に新たに対応しています。Cellular通信は5G対応で、eSIMのみに対応し、物理的なSIMカードの使用はサポートされていません。

前面カメラの位置はビデオ会議に最適

本製品の前面カメラは従来モデルと同様にセンターフレーム機能に対応していますが、新たに本体の横の縁(長辺側)の位置に再設計されました。ビデオ会議などでより活用しやすいように、横置きでの使いやすさに配慮した設計です。背面カメラは12MPの広角(F1.8絞り値)、前面カメラは12MPの超広角(F2.4絞り値)で特に目立ったスペック変更はありませんが、スマートHDR 4に対応しています。

Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを11型と13型のラインナップで発売
前面カメラの配置は「特にiPad AirをMagic Keyboardに取り付けた時に快適」との紹介
Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを11型と13型のラインナップで発売
 画面は引き続き、Liquid Retinaディスプレイです。
性能面では13インチモデルと11インチモデルに大きな違いはほとんどありませんが、11インチのディスプレイの輝度が500ニトであるのに対し、13インチのディスプレイの輝度は600ニトとなっています。

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「iPad Air」の新しい13インチのモデルは、「iPad Pro」のユーザーの約半数が大型のモデルを選ぶことをヒントに追加されたそうです。13インチのモデルは11インチと比べて、画面領域が約30%広がります。いずれのサイズのモデルも、同時発表の「iPad Pro」と同様に、新しい「Apple Pencil Pro」の利用が可能です。

Apple
価格:
「11インチiPad Air(Wi-Fi)」98,800円~(税込)
「11インチiPad Air(Wi-Fi+Cellular)」124,800円~(税込)
「13インチiPad Air(Wi-Fi)」128,800円~(税込)
「13インチiPad Air(Wi-Fi+Cellular)」154,800円~(税込)
URL:https://www.apple.com/jp/

2024/05/09

Apple、M2チップを搭載した新しいiPad Airを11型と13型のラインナップで発売