◆ありしゃん初のエッセイ本「成り上がれよオンナたち」
幼少期の極貧生活に始まり、ブロガーや読モ、美容サロン『Raviy』のオーナーに『ヘラヘラ三銃士』の結成、そして双子の母になった現在の心境まで、目まぐるしい人生を駆け抜けるありしゃんの半生が綴られる一冊。
◆ありしゃん、エッセイ本には6月の出産の様子も記録「ギリギリのところまで新鮮なもの」
― 初のエッセイ本ということですが、これまでもオファーはあったのでしょうか?
ありしゃん:ずっとありました。ただ、自分の節目や、YouTuberになってある程度語れることができてから出したかったので、出産などの節目のタイミングでもあったここで出そうと決めました。どの物事に対してもタイミングにはすごくこだわっていて、今回の本は自分の中での思い出の1つでもあるので、結婚が決まったあたりから徐々に作り始めました。
― 6月に出産を発表されていたので、結婚~出産までのことも記されているということはほぼリアルタイムの内容ですよね。
ありしゃん:そうですね。本当に私に今起きているギリギリのところまで新鮮なものです。
◆ありしゃん、夫とは「0日婚」復縁後の交際期間なしで結婚決意
― 結婚・出産がエッセイ出版に踏み切るターニングポイントとなったとのことですが、現在のご結婚相手は復縁されたお相手であることを明かしています。
ありしゃん:普通の人は一旦復縁して付き合ってから結婚だと思うんですけど、私たちは復縁後の交際をすっ飛ばして、復縁=結婚だったので、ある意味、世間で言う0日婚(笑)。結婚を決めた大きな理由は子どもが欲しくなったことでした。
◆ありしゃん、このタイミングで子どもが欲しくなった理由
― お子さんが欲しいと思ったきっかけというと?
ありしゃん:当時、「一旦全部やり尽くしたな」「遊び尽くした」という感覚があったのに加えて、私のお仕事は終わりがないものだと思っていて、自分で区切りを決めない限りずっと続くんです。一旦冷静になって、子どもを生むことを前提としてどこで線を引くかと考えたときに、今かなと。
◆ありしゃん、結婚相手と7年後に復縁「彼を超える人はいない」
― ご結婚相手の方と一度お別れしてから7年間はどなたともお付き合いされていなかったとこの本で明かしていますが、やはりそれだけ揺るぎない存在だったのでしょうか?
ありしゃん:もちろん、付き合いそうになった相手はその間にもいるんですが、彼を超える人はいないと感じていました。今の旦那とじゃなかったら結婚したいとも子どもが欲しいとも思っていなかったはずです。破局後も仕事では関わっていたのですが、その間に恋愛関係になるというのは一切ありませんでしたし、そういう感情を持つこともありませんでした。最終的な決め手でいうと、もちろんお互いに好きという前提で、一番はお互いをリスペクトできる相手同士だったこと。別れてから7年が経っても、むしろ仕事で携わっていたからこそ、お互いの成長する姿を見てリスペクトがより増していって、これから先もこの人だったらお互い尊敬し合いながら家庭も築いていけるんだろうな、と考えています。
◆ありしゃん、妊娠中に感じた仕事人ならではのもどかしさ 出産を経たプラスの変化
― ご妊娠が分かったときのお気持ちはいかがでしたか?
ありしゃん:授かりものだからゆっくり考えようと思っていましたが、自分の欲しかったタイミングでできて、これも本当に運命だったというか…。ちょっと神様の計らいなのかなと思って、嬉しかったですね。そこまで急いでいたわけではなかったですが、それでも授かることができたので、個人的な感覚では順調でした。
ただ、妊娠中に自分が思うように動けなくて今まで通りの仕事ができてなかったというところはしんどかったです。これまでYouTubeは企画も撮影もすべて自分でやっていたことが多くて、メンバーは私が決めたことに付いてきてくれる感じだったのですが、私が妊娠しているときは周りが結構助けてくれて、ちょっと申し訳無さも感じながら「みんなこんなに優しくしてくれるんだ」と感動して。産後の今でもみんな自然とやってくれるようになったし、だからこそ時間が空いて違うことができるようになって、しんどい部分もありましたが、仕事の役割分担が明確になったことは結果プラスでした。
― この本では出産された瞬間についても、当時の実況にも近いメモでつづられています。
ありしゃん:「幸せすぎて怖い」という感情になりました。今出産を思い返しても同じ感情にはならないし、「幸せ」で素直に受け止められるんですけど、この言葉は出産で死と隣り合わせになるぐらい耐え抜いたから出てきた言葉なんだと思います。死ぬ瞬間についてあまり考えることもないタイプですが、生命と向き合ったからこそ「この幸せがいつか終わっちゃうのが怖いな」という感情になったんだと思います。
◆ありしゃん、子どもに対する考えのスタンス
― お子さんが誕生したことで、お仕事へのモチベーションにも変化があったとか。
ありしゃん:子どもは子どもで私とは別の人間ですし、甘やかすとはまた別で、見守りながら子どもがやりたいことをやらせて、できそうなことへの可能性を広げてあげる存在になりたいと考えています。それには金銭的な余裕も、自分の余裕も必要だと思っていますが、私の場合、心の余裕=仕事がうまくいってちゃんと稼げるようになる安心感なんです。それを作るためにも、子どものためにも、ちゃんと頑張って働かなきゃいけないという思いが一層出てきました。
◆ありしゃん、産後20kg増も1ヶ月で戻す
― 出産前後で体型には変化はありましたか?
ありしゃん:体重は最終的に出産前に20キロぐらい増えたんですよ。でも1ヶ月くらいで戻っています。
― すごいですね…!
ありしゃん:きっと子育てで忙しくて…。疲れてやせてしまったのかな、と考える瞬間もあったんですが、今は割と健康的にやせられているはずです。
◆ありしゃんの夢を叶える秘訣
― モデルプレス読者の中には今、夢を追いかけている読者もたくさんいます。そういった読者に向けて、たくさんの夢を形にしてきたうえで、ご結婚・ご出産も経験されたありしゃんさんの「夢を叶える秘訣」を教えてください。以前のインタビューでは「行動に移してみて、ダメだったら次の行動へ」といったことをお話しされていました。
ありしゃん:確かにそう。それは変わってないかもしれません。あとは、この本でも書いたんですが、「楽しそう」だと思ったことにはとりあえず一度挑戦する、2択があったとしたら、「怖い」「不安」「心配」と思う方を選ぶのも大事だと思います。1つ1つのちっちゃな自分の感情を自分自身から逃さないことが重要。他の人から「楽しそう」と言われたからやってみる、というのは他の人からの意見であって、自分からのサインが絶対にある。いわゆる直感というものなのかもしれませんが、自分自身のサインを聞き逃さないようにすることが大事です。忙しすぎたり、考え事しすぎちゃったりすると、自分からのサインを聞き逃すことが多いから。ゆったり自分と向き合う時間を作ることが、サインを逃さない秘訣かな。
― ありがとうございました。
(modelpress編集部)
◆ありしゃんプロフィール
登録者数176万人を誇るYouTuber「ヘラヘラ三銃士」リーダー(登録者数は2025年8月現在)。チャンネルの企画・編集を全て手掛けながら、人気美容サロン「Raviy」を日本全国で11店舗展開するなど、マルチに仕事をこなす敏腕女社長。初エッセイの発売記念イベントは8月9日(土)東京・六本木蔦屋書店にて開催される。
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