◆山田裕貴、バカリズム作品出演叶う
本作は、歴史ノンフィクションの傑作『ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく』(かげはら史帆著/河出文庫刊)の実写化。
バカリズムの脚本について、山田は「これだったら確かに成立するっていうのをものすごく思いました。舞台とかで海外の方を演じることってあるじゃないですか。僕はそこにあまり違和感を感じていなかったんですけど、皆さんがそんなにドイツ人をやるっていうことに違和感を感じているって…こんなにみんなが気にしてたんだっていうのを、僕は逆にあんまり気にしていなくて」とコメント。撮影に関しては「本当のウィーンに行ってしまうと、また違和感になっちゃうんですよ。今回は8割くらいLEDパネルの中で撮影していて、これがよりちょっとファンタジーな世界観を生んでいるというか。ほぼ、セットはお部屋の中くらいで。僕は歩いているシーンとかはランニングマシーンの上を歩いていたりとか、そういうところもありましたね。工夫が」と舞台裏を明かしていた。
さらに山田は「バカリズムさんの作品にいつか携われるようなことがあれたらいいな」と一種の憧れを抱いていたと告白。そんな山田の芝居について、バカリズムは「本当におかしい人って、たぶんこういうことなんだろうなって」「シンドラーが憑依している」「本当にやばい人って、やばいことをやっていることをやばいと思ってない。
◆山田裕貴、古田新太の魅力語る
『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』(2021)以来の共演となった古田について、山田は「『ヒノマルソウル』の時は、僕が聴覚障害を持った方の役だったので、今回はその逆というか。ベートーヴェンは身が聞こえなくて、筆談の形でお芝居していくので、そこは台詞を交わさないっていうお芝居の方が多かったので、かなりチャレンジングな感じがしました」と回想。「唯一無二っていうか。ベートーヴェンの格好をしてるだけで面白かったので(笑)。『役作りしてないです』って今日の取材とかでも全然言ってるんですけど、そこが古田さんの面白さなのかなってすごく感じます。現場でも座ってるだけでも面白かったというか、その雰囲気って出そうと思って出せるものじゃないから。そこがすごく魅力的でした」と語った。(modelpress編集部)
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