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「独立派は人民の解放に失敗しました。事態はますます悪くなりそうです」
北朝鮮のことではない。
マネージャーと一部メンバーによる独立分派活動は、ジャニーズ王朝の切り崩しにあってあえなく頓挫した。王朝にとっては、領土を減らす独立は世襲を盤石のものにするにあたって、決して認めてはならないことであったからだ。
本当の首謀者は誰だかは分からないが、これからも使い道のありそうな独立活動家の処分には手を付けず、王朝は「参謀」を粛正した。そして、独立活動家たちは王朝の命令により、私物化されたテレビ番組を使って、「独立解散はない」と社会に宣言した。
テレビに映し出される独立活動家たちの表情には、明らかな不満の色が見て取れた。こういう場合では、立ち位置をどうするか、物理的にどう並ぶかが内情を伺う大きなヒントとなるが、その序列はあからさまに変わっていた。王朝ファミリーを除く序列1位にはこれまでと違う人物が立っていたのだ。わかりやすい「見せしめ」である。
【参考】<SMAPはゆるやかに自殺する>ファンが気づいたSMAPを操縦していた「他の誰か」の存在
そう、これはまるで北朝鮮ではないか。
8月13日、SMAPは2016年12月31日をもって正式に解散することを発表した。
そして、この北朝鮮のごとき体制こそが、日本の芸能界の内実である。
独立活動家たるメンバーたちが唯一集合する番組「SMAP×SMAP」は年末まで続くという。チームワークで出来ている番組を、解散が決まり心の離れたグループの「手抜き作業」で見せられるとしたら、視聴者にとっては大きな迷惑だ。CMを買っているスポンサーにも失礼なことでもある。
「人民の解放に失敗しました。事態はますます悪くなりそうです」と言う報告が出せるのは王朝内部にいる工作者であろうが、現段階で、それはどうやらいなさそうだ。
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