泡風呂入浴シーンで見せた胸の谷間やセクシーな部屋着姿の石原さとみ(27)が話題を呼んだドラマ『ディア・シスター』(フジテレビ系)の第二話が放送された。初回の平均視聴率は11.8%(ビデオリサーチ調べ/関東地区、以下同)で、奔放なエロさを炸裂させた石原の影響がどの程度数字に反映されるのか注目を集めたが、結果は11.4%と微減。

ネット上でこれだけ反響がありながらも、視聴率に直結させるのは難しいようだ。

 しかし第二話でも石原のセクシーシーンは健在。黄色を基調とした艶やかな浴衣姿の石原と白Yシャツ1枚という出で立ちの田辺誠一(45)による濃厚なラブシーンは、これまで披露された奔放なエロさとは違い、生々しく刺激的なもの。年の差のある2人が繰り広げたディープキスは、さっそくネット上でも話題となり、「あの唇を奪えるなんて...」「羨ましすぎ」「これはたまらん」といった声が寄せられている。中でも特に評判なのは石原の手の動き。田辺の顔や肩に色っぽく指を這わす仕草は、妙なエロスが漂っていると絶賛されている。


 ドラマの展開を占う上でも重要になってくる石原と田辺の関係。そんな2人によるキスシーンだけにかなり気迫のこもった熱演となったのだろう。これだけ注目を集めているのだから次回の視聴率にも再び期待が寄せられる。

「前クールで社会現象ともいえるほど話題となった『昼顔~平日午後3時の恋人たち~』(フジテレビ系)も平均視聴率は13.9%で、シリーズ中盤では10%台も記録しています。ラスト4話でようやく15%を上回り、話題性が数字を引っ張ったといえるものの、満足のいく結果とはいえないでしょう。一昔前なら、あれだけ注目されれば軽く20%を超えているはずです。
2011年に放送されたドラマ『家政婦のミタ』(TBS系)は平均25%で最高45%ですからね。ここ数年で、視聴率と世間での評判との間にある溝がさらに広がったのは業界内の誰もが感じていることですよ」(テレビ局関係者)

 とはいえ今夏放送された木村拓哉主演のドラマ『HERO』(フジテレビ系)は、平均視聴率で20%を超えるなど、衰えぬ人気ぶりを見せた。今期から始まっている水谷豊主演の刑事ドラマ『相棒 シーズン13』(テレビ朝日系)も初回に19.8%を記録。米倉涼子主演の『ドクターX ~外科医・大門未知子~』は21.3%というスタートダッシュを見せ、テレビ全体の低視聴率化が叫ばれる今の時代にあって高い数字を記録している。

「『HERO』、『相棒』、『ドクターX』に共通するのは、カリスマ的な主役の存在です。ドラマの内容はもちろん、主演を務める役者が不動の存在感を発揮してこそ視聴者は安心してチャンネルを合わせることができるのだと思います。
たとえば前クールには、妻夫木聡瑛太満島ひかり蒼井優長澤まさみという主役級を揃えた豪華キャスト陣が話題となった『若者たち2014』(フジテレビ系)が放送されましたが、平均視聴率7.7%と散々な結果でした。メディアの多様化から"ながら見"が強く要求されている今のテレビに、主役が大勢登場するような複雑な構成のドラマは向いていなかったのでしょう」(前出)

 『ディア・シスター』も、石原と松下奈緒(29)のダブル主演という設定。今後、視聴率を伸ばすには、さらに石原がエロさ炸裂の快進撃を続け、松下を圧倒するような存在感を放つしかないのかも...。
(文=峯尾)
著書『松本人志は夏目漱石である!』(宝島社新書)