現在放送中の連続ドラマ『コウノドリ』(TBS系)に出演する女優の清野菜名(21)。主演の綾野剛(33)がミステリアスな産婦人科医役に扮するドラマで、清野は現場を切り盛りする助産師役を演じており、共演する同世代の松岡茉優(20)と共に注目を集めている。



 このところ、徐々に人気と知名度を高めつつある清野にとって、今年はまさに飛躍の年となっているようだ。

 7月には、映画初主演作となる『東京無国籍少女』が公開。これは、『機動警察パトレイバー』や『攻殻機動隊』などの人気アニメシリーズを世に送り出した押井守監督が、これまで避けてきた凄惨な暴力や性的な描写を解禁した作品で、清野は血しぶきを浴びながら壮絶な演技を披露し、鬼気迫る女優魂を発揮したとして話題になった。

 また、今春放送の連続ドラマ『LOVE理論』(テレビ東京系)では、可憐な女子大生とセクシーなキャバクラ嬢という、ふたつの顔を持つヒロインを好演。キスシーンやベッドシーンにも挑戦し、AV女優やグラビアアイドルが多数ゲスト出演して大胆な露出をしたことから「近年まれに見るエロドラマ」と言われた作品の中で、しっかりと存在感を示した。

「子どものころから女優に憧れていたという清野さんは、高校生のころからアクションの勉強をしていたようです。
まだ21歳と若いのですが、その切れ味は多くの関係者が認めるところで、昨年出演した園子温監督の映画『TOKYO TRIBE』でも、アクロバティックなアクションを披露した。一次オーディションには落ちたものの、アクション審査での姿が監督の目に留まって起用が決まったと言いますから、それだけ際立つものを持っていたということでしょう。この『TOKYO TRIBE』では、大胆なフルヌードも見せており、若いながら肝が据わっている女優さんといえそうです」(芸能ライター)

 かつては、ローティーン向けファッション誌「ピチレモン」(学研プラス)で専属モデルを務めていた清野。2009年には、集英社が主催する次世代アイドルオーディション『グラビアJAPAN』の準グランプリに輝いており、アイドル的な要素も十分といえる。

「清野さんは、アクションやベッドシーンといった体当たり演技に果敢に挑戦する一方、作品によっては透明感のあるルックスから清純派といった雰囲気も漂わせる。最近では、ソフトバンクのiPhone6の新CMにも出演中ですが、これは若手俳優の野村周平さん(21)とのキャンパス・ラブを描いたストーリー仕立ての内容となっており、清野さんは"憧れの女子大生"といったキャラクターを演じています。
アクションシーンの清野さんとはまるで別人ですが、そのギャップは見ている人に驚きを与える。それが彼女の魅力につながっているように思います。

 清野さんは、かつて雑誌のインタビューで、映画『バイオハザード』シリーズで有名なミラ・ジョヴォヴィッチ(39)に憧れていると話していましたが、ルックスとアクションで人々を魅了する女優さんを目指しているのかもしれませんね」(芸能関係者)

 清純派ながらアクロバットな演技をこなし、その上、脱ぐことにもためらいがないとなれば、出演作が増えるごとに清野の注目度は高まることだろう。

 来年2月公開の、宮藤官九郎(45)が監督を務め、長瀬智也(36)主演の最新映画『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』に出演する清野。事故で命を落とした高校生が現世への"よみがえり"をかけて地獄で猛特訓するストーリーで、彼女が演じるのは地獄専属ロックバンド・「地獄図(へルズ)」のベーシストという異色のキャラ。予告動画の中では素顔がわからないほどの"鬼メイク"を施して絶叫する姿を見せており、かなりぶっ飛んだ役柄になっているようだ。
女優としてさまざまな顔を持つ清野は、今後も多くの人を驚かせてくれそうだ。
(文=aiba)