不倫騒動の発覚で13年6月から約1年5カ月にわたって芸能活動を休止していたタレント・矢口真里(33)。復帰してから1年以上経つものの、いまだにネット上には厳しい声がある。

そんな彼女が地上波バラエティのMCに抜擢され、さまざまな意見が寄せられている。

 矢口がつかんだレギュラーは、TOKYO MXで4月6日にスタートする情報バラエティ『教えて!アプリ先生』。情報サイト「ミートアイ」と「ミートロイド」の協力のもと、最新のスマホアプリなどを紹介する番組だ。矢口のほかに、ブレイク中のお笑いコンビメイプル超合金と女性エンタメ集団「あやまんJAPAN」のメンバーが出演する。

 これがニュースサイトなどで伝えられると、さっそく大手掲示板にはスレッドが立てられた。そこでは「まだいたの?」「今さらどうでもいい」といった冷めた意見のほか、かなり厳しい声も。
ただ、「ここまで来たのなら頑張ってほしい」「MCはうまいから安心して見られそう」などと好意的なメッセージも寄せられている。不倫騒動のイメージは強いものの、復帰してからの彼女は身を削るようにバラエティ出演を続けており、それに好印象を抱く人もいるようだ。

 復帰後の矢口といえば、14年末に放送された『クイズ☆正解は一年後』(TBS系)で、芸人たちから「性欲モンスター」「オレにもヤラせろ!」などと散々イジられたこともあった。活動再開後の初バラエティで厳しすぎる"洗礼"を受けた彼女は、その後もさまざまな番組で不倫騒動をネタにされながらも、芸人たちの"オイシイ獲物"として徐々に露出を増やした。

 自らスキャンダルをウリにするようなトークをすることもあり、その都度ネット上にはバッシングが吹き荒れることになったが、彼女の強心臓ぶりには「さすが」との声も。不倫相手だった男性との交際が継続中であることも堂々と話し、今年2月の『今夜くらべてみました』(日本テレビ系)では自宅を公開して幸せそうな生活を披露した。


 さらに最近ではベッキー(32)や乙武洋匡氏(39)の不倫騒動に乗じて、"不倫コメンテーター"といった一面にも注目が集まっている。今月25日の『バラいろダンディ』(TOKYO MX)では、夫の不貞に悩み自らも浮気に走ってしまった女性視聴者からの相談に「やめましょう」ときっぱり。「浮気相手と夫を両方幸せにすることはできない」と経験者ならではの言葉を投げかけ、視聴者から「説得力ありすぎ」との声が上がった。また、週刊誌に不倫疑惑を報じられたミュージシャンの石井竜也(56)が即座に自身のHPに謝罪文を掲載したことには、「いいことだと思います」とコメント。素早い対応によって憶測を最小限に抑えられると主張して共演者をうならせた。

「元モデルの男性を自宅に連れ込み、当時の夫である俳優の中村昌也さん(29)と鉢合わせとなった不倫は芸能史に残るスキャンダルとなり、芸能界に戻ったとしても活躍は難しいと思われていた。
しかし、持ち前のバイタリティを生かして着実に露出を増やしており、彼女の復活に驚く関係者も少なからずいます。ただ、これまではほとんどがゲスト出演ですから、MCに起用された『アプリ先生』では真価を問われることになりそう。ここで結果を残すことができれば、キー局バラエティのレギュラーも近づきそうなので本人も張りきっていることでしょう。

 いずれにしろ、矢口さんといえば、VTRに対するリアクションがうまいことから"ワイプの女王"と呼ばれ、いまだにアドリブには定評があります。それに加えて、最近ではコメントなどにも深みが増していると評判ですから、以前よりも"実"のあるタレント活動が送れているように思います」(芸能ライター)

 矢口は30日に放映開始した日清食品「カップヌードル」の新CMに出演している。このCMのテーマは「たとえ失敗をしても、這い上がる力」で、世界に通用する"グローバルおバカ人材"の育成を目指す大学「OBAKA's UNIVERSITY」が舞台。
学長に扮したビートたけし(69)がメインキャラクターを務め、矢口は危機管理の権威で心理学部の准教授という設定だ。

 スキャンダルで活動休止に追い込まれながら、見事に芸能界に返り咲いた矢口。今後もアンチの声は続き、不倫イメージのため出演番組は限られるだろうが、そんな彼女にしかできないタレント活動を送ってほしいものだ。
(文=愉快)