米歌手ビヨンセが3月29日、通算8作目のアルバム『カウボーイ・カーター』をリリースするとともに、東京・タワーレコード渋谷店B1Fで緊急サイン会を開催し、ネットを騒然とさせる話題を呼んだ。

 アルバム発売日の3月29日、ソニーミュージック洋楽の公式Xで午前11時に「【緊急決定!!!】#ビヨンセ 緊急来日中!!! 本日3/29(金)タワーレコード渋谷店にてサイン会の開催が決定!!!」と突如告知された。


 ビヨンセの公式オンラインショップでのみ購入可能な限定CDが、特別にタワーレコード渋谷店で限定販売され、先着購入者150名限定を招待した超スペシャルなイベントに。発表からわずか2時間後に開催されたサイン会でビヨンセは、ファン一人ひとりと交流し、終始笑顔で日本のファンと共にリリースされたてのアルバム発売の喜びを分かち合った。

 参加者は「渋谷のタワレコにビヨンセ降臨」「少し話せたしハグと握手もしてもらえた」「ビヨンセに会った! 握手とハグした! めちゃいい匂い! もう死んでもいいわ!」「震えが止まらない。ビヨンセ実在した」「Jay-Zにも会えた」と大興奮。この様子はSNSで瞬く間に拡散され、Xの国内トレンド1位に。海外にも波及し、グローバルな規模で大きな話題を呼んだ。


 ビヨンセは今作について「これはカントリー・アルバムではありません。これは”ビヨンセのアルバム”です」というパワフルな声明と共に、自身が過去に受けてきた批判を糧に、5年の年月をかけてじっくり作り上げた大作であることを宣言。西部劇やウエスタン文化から大きなインスピレーションを受けており、カントリー・ミュージックやブルーグラス、ブラック・ミュージックを織り交ぜた、まさにビヨンセにしか作り得ない実験的な作品となっている。

 制作にはファレル、ザ・ドリーム、ライアン・テダー、ラファエル・サディーク、スウィズ・ビーツ、ジェイ・Zを含む多数のプロデューサーを起用し、楽曲においてはマイリー・サイラス、スティーヴィー・ワンダー、ポスト・マローン、ウィリー・ネルソン、ドリー・パートン、ナイル・ロジャース、チャック・ベリーら超豪華な布陣によるゲスト・ヴォーカルや楽器演奏出演も注目ポイントとなっている。

 ビヨンセは「このアルバムを完成させるのに5年以上かかりました。時間に恵まれてじっくり作れたことはとても素晴らしかったです。
本来ならば(『ルネッサンス』より前に)『カウボーイ・カーター』をリリースする予定だったのですが、パンデミックが起こり、世界が重たい空気に包まれた。その時は、私たちは踊りたかった。私たちには踊る権利があった。でも神様のタイミングを信じなければならなかったのです」と説明。

 「きっと皆さんが想像しているような音楽じゃないから、皆さんは驚くと思います。でも、これは私がこれまで作った音楽でも最高なものになりました」と、このアルバムに対する思い入れが強いことを語っている。


 リリース当日には世界中のチャートを席巻。Spotifyでは2024年最多デイリー再生回数を獲得したアルバムとなった。