同書は、生命そのものが持つエネルギーを感じ、生きる力と生きる喜びを味わえる一冊。見開き完結の構成で、どこからでも読めるスタイルとなっている。テーマに共感した黒柳徹子(90)が帯コメントで「絵の色が美しい。詩の色にピッタリ。どんな気持ちのときにページをめくっても心が癒される。パンダの友達が全ページにいるのも気に入った!!」と絶賛している。
昨年12月に92歳の誕生日を迎えた谷川氏は、「『生きているってどういうこと?』と、一度でも考えたことがある人に、この書籍を手に取ってほしい。物心ついてから、ずっと自分自身に問いかけてきたことをみなさんと分かち合っていきたいと思った」と制作への思いを明かしている。
また、「谷川さんにとって、生きるとはどういうことでしょうか?」との直球の質問には「生きているうちは『生きる』がどういうことかはなかなかわからない。死んでから答えが見つかるんじゃないかなと思います」と生への探求を今なお続けていることを感じさせる答えが返ってきた。
毎日が精一杯だったり、働きすぎて明日への活力が湧かなかったりする人々に向けて、「疲労も失望も絶望も、豊かな『生きていること』の部分です。そこに生きるエネルギーが常に隠れています」とメッセージを送っている。
発売にあわせ、同書の透明水彩原画18点を展示する「『生きてるってどういうこと?』宮内ヨシオ展覧会」が、今月16日から東京・中央区の朝日新聞東京本社はじめ各地で順次開催されることが決定している。
■展覧会スケジュール
第1回/朝日新聞東京本社 本館2階 コンコース:4月16日(火)~5月1日(水)
第2回/大垣書店麻布台ヒルズ店:5月3日(金)~5月16日(木)
第3回/松坂屋上野店 6階催事場:6月19日(水)~6月24日(月)
ほか順次開催予定