2013年から17年まで「月刊モーニング・ツー」(講談社)で連載された、鳥飼茜の同名漫画(全8巻)を実写化。
男女の性差に翻弄され葛藤する美鈴を奈緒が演じ、猪狩蒼弥、三吉彩花、風間俊介らが名を連ね、歪み切った登場人物たちによる狂気的愛憎の四角関係と観る人の心の奥底をエグるストーリーが描かれていく。
美鈴は、どの場面を切り取っても何かを内に秘めた表情を見せる。親友の美奈子(三吉)とその婚約者の早藤(風間)と居酒屋で話す時に見せたぎこちない笑顔や、新妻(猪狩)と対峙した時に見せた衝撃的な表情、どこか美しくも儚(はかな)さを感じさせる涙を流す顔が切り取られており、男女の性の格差や自身の奥底に眠っていた本音に向き合っていく美鈴の複雑な心境がうかがえる。
さらに、ある強烈な過去を抱えながらも担任の美鈴と対峙する新妻や、険しい表情で一点を見つめる美奈子、横目でにらみつけるような視線を送る早藤、美鈴と話しながら薄笑いを浮かべる美奈子と早藤の姿などが映し出された場面写真も解禁。どの登場人物の表情も、一言では言い表せない感情が渦巻き、歪んだ人間模様が場面写真から浮かび上がってくる。