原作は、丸山正樹氏の『夫よ、死んでくれないか』(双葉社)。誰もが、結婚前にはいいことしか言わない。どうして教えてくれなかったのだろう、結婚した後に、激しい孤独や、生活の虚しさや、将来への不安を抱えることになるなんて。不倫夫、モラハラ夫、束縛夫…と癖の強い夫たち。そして妻たちに秘められた過去とは。先の展開が読めない復讐ドラマの集大成、結婚の本質と危うさに迫る危険なエンターテインメントを届ける。
夫・哲也(塚本高史)に子どもを取り上げられ、3000万円の慰謝料に苦しむ友里香(磯山)と、不倫相手の子どもを身ごもった後も、夫・弘毅(高橋光臣)に束縛され続ける璃子(相武)。麻矢(安達)、友里香、璃子は激しい口論の末、「死んでもらおう」という結論に至る。
「私たち初めてじゃないし、人を殺すの」ついに明かされる15年前の3人の真実。「今回も大丈夫。私たち3人なら」。そこで描かれた3人の回想。
その夜、男性に呼び出された麻矢は廃屋で2人から襲われる。麻矢の悲鳴が聞いて助けに入ると、1人は逃走。しかし、もう1人は璃子や友里香にも暴力を振るう。窮地の中、友里香が男の顔にスプレーを噴射させ、ひるませることに成功。その後ろから、麻矢が「殺してやる…」とつぶやきながら、木彫りの置物を振り上げて男の後頭部に叩きつけた。
警察に電話しようとする友里香に対して、「こんな目に遭ったなんて誰にも知られたくない」と吐露する麻矢。3人は男の死体を崖から突き落とし、転落死に偽装する。その結果、事故死として処理され、3人の殺害は露見しなかった。
3人の衝撃の過去に「たしかに、正当防衛、、、だけど、、、」「気持ちはわかるけど、それはヤバいよ」「正当防衛やん」「そんなことが…」といった同情や悲しみの声が寄せられた。