エントリー総数2875組の中から勝ち上がった、ロングコートダディ、スタミナパン、セルライトスパ、ななまがり、ニッポンの社長、かもめんたる、コットンの7組が、優勝賞金1000万円、初代王者の座をかけて熱戦を繰り広げる。
決勝戦は、ファイナリスト全組が1stインパクトと2ndインパクトで、漫才とコント1ネタずつ、計2ネタを披露。1stインパクトで、漫才とコントどちらかを披露するかは自分たちで選択し、2ndインパクトは点数が低い順にネタを披露する。
漫才・コント、それぞれ4分でネタを行い、審査員5人が1人100点(合計500点満点で審査。2ネタの合計得点(1000点満点)で優勝者が決まる。決勝戦のMCは、かまいたちが担当。応援サポーターはモグライダーと佐々木久美、サポートアナウンサーは黒田みゆアナが務める。
■コットン(西村真二、きょん)
――エントリーについて
【西村】
そこに賞レースがあったから…なんだっけ、あの…。
【きょん】
山系のお話ね(笑)。
【西村】
僕らは普段、コントをメインでやっているんですけど、僕ら劇場で漫才もやっているので。普段から野良で二刀流やらしてもらっていたので(笑)。挑戦する以外の選択肢はないなと思っていますし。
【西村】
『M-1』と『キングオブコント』のことは、1回頭かすめましたが、なんかそこに余力残すとかそんな生ぬるい考えはなく。もう全力でぶつかろうっていう気持ちで臨みました。
――ネタ選び?
【西村】
今でも月に60から70ステージは劇場に立ってるんですよ。いろんな活動しながらも劇場を常に出続けてきて、そこで相方に常に「こういうネタをやろうと思ってんだけどどう思う?」みたいな、意識の共有みたいなのは常にしてきました。ネタを磨いて、このボケ今入れようとかっていうのは相談しながらやってきたので。常にいつでもどんな賞レースでもかかってこいよという気持ちでは動けているな…とは思いますか?
【きょん】
質問ですか(笑)。質問だと思わなかった。初めての大会だったんで、もう絶対に一発目、決勝行きたいってのは常に思っていたので、1回戦から始まって、その思いでずっと動けていたかなと思っています。僕らといえば『キングオブコント』のイメージが強いかと思うのですが、その大会の前に『ダブルインパクト』が始まったので、ここで優勝して『キングオブコント』も優勝したいですね。
【西村】
漫才とコント、どっちもあるので、どっちを先にやるのかが未知の選択で…、これが一番悩みました。
【きょん】
予選では、ブロック分けがあったのですが、Cグループだけ全員、1本目が漫才だったんです。ほかのグループは1本目のネタ選びがバラバラだったんですけど、Cグループは全員漫才やって、2本目コントだったので、なんか不思議なブロックだったなって。
【西村】
この賞レース、ちょっと心理戦もあるっていう…。マジすごいっすね。漫才とコント、かもめんたるさんは漫才から来るか、いやたぶんコントやろうなとか考えながら。その辺って、普通の賞レースは関係なくて、自分らとの戦いですけど、『ダブルインパクト』はやっぱりその辺の戦いもあるなっていう。相手の動きを見る。もちろん自分たちとの勝負もあるんですけど。
【きょん】
漫才が続いた後に、コントの新鮮さとかあると思うので、その辺りも面白さでありますね。
――自分たちの強み?
【きょん】
決勝メンバーだけで言うと、1個1個の所作ですかね。そこは細かいところまでできているなっていう部分は、自信があって。
【西村】
「夢芝居」にならずに、現実にしたい。
【きょん】
令和の「夢芝居」作ります(笑)。
【西村】
学生時代、僕たちどっちも明るかったので、そこですね。何が起きてもへこたれないっていう明るさ。底抜けの明るさはなんかすごくいいなと思っています。
【コットン】
西村真二ときょんによるお笑いコンビ、2012年結成。『M-1グランプリ』は2023年の不参加を除き、2017年から24年まで7回続けて準々決勝進出、『キングオブコント』は2022年に2位、24年に9位という成績を誇る。