【トライストーン・エンタテイメント所属/木下晴香(きのした・はるか)インタビュー】
――芸能界に憧れたきっかけは?
【木下晴香】「歌と踊りが大好きだった幼少期にミュージカルを観て、好きなものが詰まっている!と感動したから」
――現在の事務所に所属した経緯を教えてください。
【木下晴香】「歌唱力を競う番組に出ていたところ、スカウトしてもらいました。魅力的な俳優さんが多く所属していたことが、所属の決心を後押ししてくれました。(スカウトのきっかけになった歌番組に応募したのは、機械採点ではなく、審査員の方が"心に響く歌"という観点で採点されるシステムに惹かれたからでした)」
――履歴書では特にどんなことをアピールしましたか?
【木下晴香】「幼い頃から一途に歌と踊りが好きで、地元佐賀で夢のために行動してきたこと。書類は自分の想いや経験をできるだけ具体的に、温度が伝わるような言葉選びで書くことを意識しています」
――面接審査ではどんなことを意識しましたか?
【木下晴香】「オーディションのときは常に、アピールというより楽しむこと・飾らないことを心がけています」
――芸能界デビューを掴み取るために、どんな努力をされましたか?
【木下晴香】「地元の子どもミュージカル団体で歌やダンス、芝居のレッスンに励んでいました。家でも歌い、踊り、体をつくり…惹かれたオーディションには積極的に参加していました」
――所属事務所はどんなところですか?
【木下晴香】「マネージャー陣、俳優陣アーティスト陣が集まる機会が年に一度は必ずあるくらい、会社全体の繋がりが強い事務所だと思います。マネージャーだけでなく先輩方、社長、会長ともコミュニケーションが取りやすい環境です」
――事務所に所属してみて、一番驚いたことは?
【木下晴香】「活躍されている俳優さんも、たくさん悩まれているんだということ」
――初めての仕事で印象に残っていることはどんなことですか?
【木下晴香】「ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役を演じました。初日に大好きな共演者の先輩方がたくさん『デビューおめでとう』と言ってくださったこと、公演中に誕生日を迎えて、カーテンコールでお祝いしてもらったこと、強く思い出に残っています」
――この仕事の魅力とは?
【木下晴香】「自分の人生では見られない景色や感情、価値観に出会えるところ」
――逆に大変だなと感じていることは?
【木下晴香】「主観、客観、俯瞰、それぞれの方向から作品と自分の表現を正確に捉えること。ミュージカルでは歌のコントロールと感情のバランスをとること」
――マネージャーさんやスタッフさんからのアドバイスで、心に残っている言葉はありますか?
【木下晴香】「『正しい自信を持ちなさい』。褒めてもらっても不安げにしていた自分に言ってもらった言葉です。
――これまでで一番影響を受けた作品や芸能人は?
【木下晴香】「中村倫也さん。2022年、舞台作品でご一緒しました。それまで、"稽古はだんだんとギアをあげていって完成(100)を目指すものなんだ"というイメージがあったのですが、倫也さんは稽古初日の本読みから常に120%フルスロットル。憧れの姿がそこにありました。本番のテンションでやって初めて気づけることがたくさんある。本気でやらないと稽古にならないと教えてくれた先輩です」
――今後の目標を教えてください。
【木下晴香】「見る方が何かを考えたり向き合ったりするきっかけになるような作品にも、作品を見ているときは現実を忘れられるような作品にも、幅広く携わっていきたいです」
◆担当マネージャー・スタッフからの推薦コメント◆
「2017年に『ロミオ&ジュリエット』デビューをして以来、彼女の多くの努力が結実し、多数のミュージカル作品の大役を成功させて来ました。今後はミュージカルにとどまらない新たなフィールドに活躍の場を広げて行きます。今後も木下晴香に是非注目してください」
【プロフィール】
木下晴香(きのした・はるか)●1999年2月5日佐賀県生まれ。
2017年にミュージカル『ロミオ&ジュリエット』のジュリエット役でデビュー。以降ミュージカルを中心に活躍する中、2019年にディズニー実写映画『アラジン』でプジャスミン役の吹き替えを努めた。主な出演作品に、ミュージカル『モーツァルト!』『ファントム』『アナスタシア』(主演)、『ベートーヴェン』『ファンレター』『レ・ミゼラブル』。
またNHK BS時代劇「雲霧仁左衛門6」「雲霧仁左衛門ファイナル」の亀菊役としてドラマのレギュラー出演等活躍の場を広げている。2021年第11回岩谷時子賞・奨励賞、2022年第47回菊田一夫演劇賞を受賞。