俳優の岡山天音が主演を務めるNHK夜ドラ『ひらやすみ』(2025年秋放送開始 毎週月~木 後10:45~11:00)に、俳優の森七菜と吉岡里帆が出演することが発表された。

 原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」(小学館)にて2021年4月から連載中の、全世界累計発行部数110万部を突破している真造圭伍氏による漫画作品。
主人公は、定職なし、恋人なし、普通ならあるはずの将来の不安も一切ない、お気楽な自由人のヒロト(岡山)。彼は人柄のよさだけで、仲良くなった近所のおばあちゃん・和田はなえから、タダで一戸建ての平屋を譲り受ける。

 その平屋で山形から美大進学のために上京してきた、18歳の従姉妹・小林なつみと2人暮らしをスタート。何気ない日常の中で、どこか懐かしさを感じる平屋での生活を送り、いつしかヒロトの周りには仕事や人間関係、将来への漠然とした不安など、生きづらい“悩み”を抱えた人々が集うように。気ままなヒロトの生き方や阿佐ヶ谷を中心とした下町の風景を描いたストーリー。

 なつみ役に森、ヒロトが偶然出会う不動産会社勤務の「よもぎ」役に吉岡が決定した。森は、もともと『ひらやすみ』の読者で、実写化するなら出演したいと願っていたという原作ファン。吉岡は、以前に『ひらやすみ』の原作者・真造氏の短編を読んで心に留まっていたことから出演を決めたという。

【コメント】
■森七菜
平屋で送るなんでもない普通の毎日。だからこそ笑ったり泣いたり、ささいな機微が輝いて、特別な日々になっていく。そんなさまが本当にあたたかくて、大好きな作品です。なつみも大好きなキャラクターゆえに体現するのは少しプレッシャーがありますが、漫画の一コマ一コマ、その間もぴったり埋めていくように世界を広げて原作のファンの方にもまた新しくひらやすみを楽しんでいただけるように努めたいと思います。
平日夜の15分間、よかったら私たちのひらやに遊びに来てください。

■吉岡里帆
『ひらやすみ』でよもぎ役を演じさせていただくこととなりました。“平屋”と“お休み”がかかっているタイトルがすでに最高ですよね。「ひらやすみ」は、ヒロトとなっちゃんの織りなす“人生急ぎ過ぎないスタイル”が、ちょっと自分も休んでも良いかもと癒しと大事な気付きをくれる作品です。私は真造圭伍先生の『台風の日』という作品が大好きで、上京する際に大事に持って来た思い出があります。なので、今作に参加できて大変うれしく思っています。
日々に追われ、頑張り過ぎてしまう方たちにぜひ見ていただけたら。

■坂部康二(制作統括)
漫画『ひらやすみ』を読んだとき、ドラマ化するならこのひとに演じてもらいたい!と思った方々が出演してくれています。みなさん原作の『ひらやすみ』にリスペクトをもっていて、そんな原作と原作者の真造圭伍さんが結んでくれた縁をもとに、スタッフもキャストも、よいドラマをつくろうと制作を続けています。岡山天音さんも、森七菜さんも、吉岡里帆さんも、漫画から飛び出したような、それでいて「現実」の世界をちゃんと生きているという、絶妙な難しいお芝居で。それが、どこかにありそうで、でもなさそうで、やっぱりあるかも…という『ひらやすみ』の世界にぴったりだと思っています。「実写」ならではの『ひらやすみ』をお届けできたらと願っていますので、秋まで、いましばらくお待ちください。
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