5人組グループ・SUPER EIGHTの丸山隆平が声優に初挑戦する、新作長編アニメーション映画『アズワン/AS ONE』(8月22日公開)において丸山のインタビューコメントが公開された。

 今作は劇場版名探偵コナン15作目『名探偵コナン 沈黙の15分』(2011年)以降同シリーズを担当、『名探偵コナン から紅の恋歌』(17年)では同年の邦画興行収入1位を獲得した静野孔文氏が監督、『新世紀エヴァンゲリオン』『時をかける少女』『サマーウォーズ』といった人気アニメ作品でキャラクターデザインを手がけた貞本義行氏がキャラクターデザイン、『ガンダム Gのレコンギスタ』などの形部一平氏がメカニックデザインをそれぞれ務める。


 アーケードゲーム『星と翼のパラドクス』を原作として制作を開始。原作の設定と世界観を踏襲し、静野監督のコンセプトを元に制作陣・脚本家と共に生み出した完全オリジナルストーリー作品となっている。登場人物はすべて新たに設定し、原作同様に貞本氏がキャラクターデザインをしている。

 ミュージシャンを目指しながらも将来に悩む主人公の高校生・ヨウの声を務めるのは、11人組グローバルボーイズグループ・JO1のメンバー、白岩瑠姫。ヨウが出会う、宇宙に浮かぶ星<巡星(めぐりぼし)>でロボット整備士として暮らす少女・ラコの声を務めるのは、声優の白石晴香。そして、ラコの父であり、研究者のルロワの声を担当するのが丸山だ。

 丸山は、オファーを受けた時の心境について、「アニメが好きで、昔から声優さんのモノマネをするほど興味がありました。いつか挑戦してみたい気持ちもあったので、声優の方々やアニメファンの皆さまにも失礼のないよう、覚悟を持って引き受けさせていただきました」と、真摯な思いを明かした。

 初挑戦となった収録では緊張もあったというが、静野監督が雑談を交えながら温かく迎えてくれたことで、リラックスして演技に臨めたという。演技に関して、「ルロワは研究者なので冷たいイメージを持って収録に臨んだのですが、監督から『少し口角を上げてそのセリフを言ってみてください』と指示をいただいたことが印象に残っています」と、技術的な部分での指導も監督からしてもらったという丸山。

 自身が演じたルロワというキャラクターについては、「僕自身はまだ親になったことはないですが、“すべてを伝えることが正解じゃない”と思いました。ラコは血を分けた娘でも“別の生命体”。
研究者としてはラコに非情な命令もくだしますが、父としての愛情は隠しきれない。そのような葛藤が表現できていたらと思います」と、父としての内面の複雑さに向き合ったことを明かした。

 また、今作のテーマでもある「信じることの大切さ」について丸山は、「ラコは“信じる力”を軸に育てられた少女で、対照的にヨウは親から理解されず孤立している。ある意味で思春期の状態だと思うのですが、ヨウが住む世界も違うラコの意識の中に入って、別の視点で自分を見つめ直す。2人の関係性を通して、身近な気付きが世界規模の問いへと広がっていく物語だと感じました」と、作品が持つメッセージ性についても語った。“声”という新たな表現手段で役に挑んだ丸山が、今作でどんな息吹をルロワに吹き込んでいるのか。その答えは、劇場で確かめることができる。
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