バイク漫画「キリン」をはじめ、数々の作品でバイク乗りたちの心を捉え続けてきた漫画家・東本昌平さんが7月27日に死去した。東本さんの公式サイトを通じて7日、訃報が伝えられた。


 サイトでは「東本昌平は、かねてより病気療養中でしたが、2025年7月27日、自宅にて家族に見守られるなか安らかに旅立ちました」と報告。「なお、故人の遺志により、葬儀につきましては親族・親しい方々にて執り行いました」と伝えた。

 「生前は、多くの読者の皆さまに支えられ、オートバイに乗る事、絵を描く事を生涯楽しみ、最後までペンを握っておりました」と伝え「作品を通じて、これからも皆さまの心の中に東本が生き続けていくことを家族一同願っております」と記した。

 最後は「長年にわたりご愛読いただいた皆さま、関係者の皆さまに、心より感謝申し上げます」とし「すべてのバイク乗り すべてのエンブレムに 祝福を!2025年8月7日 東本昌平 家族一同」と結んだ。

 東本さんは、東京都練馬区出身の漫画家、デザイナー、イラストレーター。1982年、双葉社「週刊漫画アクション」掲載の「輪」で漫画家デビュー。双葉社、講談社、近代麻雀社等での連載を経て、1987年よりバイク雑誌「ミスターバイクBG」で代表作「キリン」に連載を開始。ミスターバイクBGでのキリン連載終了後、少年画報社でシリーズとして連載を再開し、現在まで断続的に継続していた。

 2000年代は小学館のビッグコミックスペリオールで「SS」、ビッグコミックススピリッツで「CB感。REBORN」を連載。2007年からはモーターマガジン社より、自らプロデュースする「東本昌平RIDE」の刊行を開始。リニューアルを経て2024年6月号まで計200号を刊行。
2022年には画業40周年を迎える。

 雑誌の表紙や各種ポスター、製品パッケージ等も手がける。実写映画化作品に『キリン』(監督:大鶴義丹、主演:真木蔵人)、『SS』(監督:小林義則、主演:哀川翔)がある。
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