物語は、大関和さんと鈴木雅さんという2人のトレンドナースをモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う2人の主人公のバディドラマ。
根岸季衣が演じる奥田貞(おくだ・さだ)は、亀吉と二人三脚で奥田屋を大きくしてきた自負がある。周囲からの成金扱いに嫌気がさしており、家柄を手に入れたいと一ノ瀬家に縁談を申し入れる。
■コメント
――「風、薫る」に出演される意気込み
私の母は現在95歳で健在で、自分の身の回りだけでなく週末には2世帯住宅の孫夫婦の昼食を作ったりと、元気いっぱいに過ごしてくれています。週1回通っているケアセンターではいくつか並んでいるテレビが一斉に朝ドラを放送しているらしく、私が「今度、朝ドラ出るよ」と伝えたら、「今から放送を楽しみにしています。これ以上の親孝行はない」と私も出演できるのが、ありがたくうれしいです。
――連続テレビ小説出演歴
「ハイカラさん」
まだ収録がとてものんびりとした時代で、スタッフ、キャスト共、家族のように過ごしました。
「澪つくし」
ヒロイン沢口靖子さんを厳しく躾けるきつい役でした。後半には店のために自分の恋心を犠牲にする献身的な役でもあったのですが、どうもイジメ役の印象が強かったようで、切ないシーンを覚えていてくださっている方が少ないのが残念です。
「天うらら」
お隣の仲の良い奥さんが原日出子さんで、初共演だったのですが、私が夫の病気を打ち明けるシーンで背中を摩ってくれる、その手が温かくて優しくて感動しました。お隣のお婆様は池内淳子さんで「お酒召し上がるんですか?」とお尋ねしたら「もう一生分呑んだ」と仰ったその言葉が今、身に沁みています。
「梅ちゃん先生」
私が参加した中盤頃には、もう梅ちゃんの家族はしっかりチームが出来ていて、とても仲良しな、いい感じでした。私は家族の一員であるミムラさんの姑役だったので、そこに馴染めない感を楽しくやらせていただきました。
「まれ」
ヒロインの太鳳さんがとても可愛くて、私のライブに彼女が来てくれたらバンドのメンバーが皆んなファンになっちゃいました。震災前の能登にロケで行けたので目に焼きついている元気な街並みを思い出しながらまた復活されるよう祈っています。――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
看護師さんではないのですが、出産のとき、偶然2度とも同じ助産師さんで我儘とパニックで大変な状況に根気良く付き合ってくださる助産師さんの仕事に本当に感謝と尊敬の気持ちで一杯でした。30年前、前夫がガンで亡くなったときには担当の看護師さんから心のこもったお手紙を頂戴しました。
――ドラマのモチーフとなる大関和さんは栃木県那須地域(大田原市)出身。ご当地の印象等について
那須は同じ事務所だった織本順吉さんがお住まいだったので、事務所のマネージャー達とBBQしにお邪魔したりしました。近くにいい温泉がいっぱいあるので、先に一風呂浴びてからのBBQは最高でした。近くでロケのあった時、大先輩をアッシーにして、ちょっと車で走ってご馳走になった帰りに吹雪いたときは怖かったです。