物語は、大関和さんと鈴木雅さんという2人のトレンドナースをモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う2人の主人公のバディドラマ。
水野美紀が演じる一ノ瀬美津(いちのせ・みつ)は、主人公・りんの母。那須にあった小藩の旧藩主の一族として生まれた。農家になり、明治を迎えても気位の高さは失っておらず、いざという時には自らなぎなたを振るう豪胆さをもつ。一方で新しい物好きな一面も。
早坂美海が演じる一ノ瀬安(いちのせ・やす)は、りんの2歳下の妹。やがては良家に嫁ぎたいと思っている。家族の動向を冷静に見ている。
小林隆が演じるは、中村義正(なかむら・よしまさ)りんの父・信右衛門に仕えていた元陪臣。明治時代になり、一ノ瀬家からは暇を出されたのち、栃木県の役人となる。一ノ瀬家には足しげく通い続けている。
小林虎之介が演じる竹内虎太郎(たけうち・こたろう)は、りんと同じ村の生まれで、元足軽だった竹内家の長男。りんとは幼いころから気を許せる仲ではあるが、育ちの格差を痛感している。
つぶやきシローが演じる竹内之宣(たけうち・ゆきのぶ)は、元足軽で明治時代になって農家に。今でも一ノ瀬家に対しては恭しく接する癖が抜けない。
岩瀬顕子が演じる竹内栄(たけうち・さかえ)は、竹内家を支えるパワフルな母親。いざという時に頼りになる存在。
三浦貴大が演じる奥田亀吉(おくだ・かめきち)は、りんが住む村の隣町で明治時代になって運送業をはじめ、一代で財を成した。老舗の店主たちからは冷ややかな目で見られている。
根岸季衣が演じる奥田貞(おくだ・さだ)は、亀吉と二人三脚で奥田屋を大きくしてきた自負がある。周囲からの成金扱いに嫌気がさしており、家柄を手に入れたいと一ノ瀬家に縁談を申し入れる。
原田泰造が演じる吉江善作(よしえ・ぜんさく)は、キリスト教の牧師で4年前に直美を引き取って以来、直美をそっと見守ってきた。自立したい直美の意思を尊重して別々に暮らしているが、常に直美のことは気にかけている。
北村一輝が演じる一ノ瀬信右衛門(いちのせ・しんえもん)は、主人公・りんの父那須地域にあった小藩の元家老。明治維新前に家老職を辞して農家になり、役人への誘いがあっても断り続けている。穏やかな性格で、りんと安に「自分で考えること」を教えてきた。
そのほか、大島美幸が演じるうなぎ店の女将、 義達祐未が演じる和菓子店の女将、ザ・たっちのたくや・かずやが演じる柴田屋・松永屋が登場する。