住人(アルジ)は、静岡県磐田市で暮らす子どもが2人いる4人家族。
「中には開けて、外には閉じている家」を希望した住人(アルジ)夫妻。最初は、外からのプライバシーを確保して中庭が楽しめるロの字形やコの字形の住宅を計画していたが、もともと開けた200坪の土地を外から完全に閉じる形にすると予算オーバーになる。そこで余分なものを削り、生活スペースはキープしつつも大きな土地を生かせる開放感ある形を考えた。その結果、「ロ」でも「コ」でもなく2棟が向かい合う「二」のような家になったという。
開放感を重視し、独立した玄関はやめてフロアの一角のみを玄関スペースにした。さらに、メインスペースのリビングダイニングキッチンでは、壁や建具をやめることで、大空間を実現された。一面ガラスのおかげで、室内の開放感がより増しているが、さらに開放感を求め、リビングダイニングを小上がりにして、その下を収納スペースに。生活用品が外から見えないようにした。
庭を挟んだ向かいの棟の離れは、広々とした子ども部屋。
クローズドかつオープンな家で暮らしてみて、妻は「フェスをやりたい」と夢を明かす。夫も「せっかく土地もスペースもあって、開けたおうちで人も呼びやすいので、憩いの場みたいなのが作れたら」と話す。