9人組グループ・Snow Manのラウールが出演するドキュメンタリー『Raul on the Runway』が、13日よりPrime Videoで独占配信される。これに先駆け取材会が行われ、ラウールが挑戦の経緯やその裏側を率直に語った。


 本作は、ラウールがモデルとして世界のファッションシーンに挑む姿を約1年半にわたって追った映像記録となる。この日はカジュアルながらも持ち前のスタイルの良さがよくわかる、グレーのニットトップスとストレートデニムで登場。大人の色気漂うウェットなヘアスタイルからのぞくキュートな笑顔が印象的だった。

 モデルを始めたきっかけについて問われると、「会社の人から『やってみたら』と言われたのが最初」としつつ、活動を楽しみながらも刺激されたのは芽生えたのは自身の強い負けず嫌いな性格だったという。日本での活動は「アイドルだというのもあって、『かっこいいね』って言ってくれちゃったりして、すごい恥ずかしくて。本当にそうなのか分からなくなった」と葛藤があったと告白。また、「ファンの人とかメンバーが、冗談半分本気半分で『パリとか歩いてそう』みたいなことを言ってくれたりして、割とそういう言葉に引っ張られた」とも語った。

 ドキュメンタリー撮影が始まった当初、配信先は未定で、本人のモチベーションも低かったとし、「ずっとカメラが回っていて『なんでやってるのかな』って。乗り気じゃなくて、自分のことをアピるのも恥ずかしいなとか」と率直に語ったラウール。しかし、活動を続ける中で「日本人モデルは地位の低さとか、知られていない苦しさを持っていて、こういう世界があるんだということを少しでも知ってもらえるかもしれない」と作品として世に出す意義を感じるようになったと明かした。

 また、約1ヶ月パリに滞在することもあった。ラウールは「日本の仕事をいくつか休んじゃったことがあって、胸が痛かった。
それはしないようにしなきゃいけないんだと思っていたので、そのときに何をやってたかっていう説明するべきなのかなと(思った)」と“説明責任”としての意味もあるとした。

 「モデルは思ったほどリスペクトされている職業じゃないと知った」とも語る。YouTubeで見るランウェイは華やかに映るが、実際は人として扱われない瞬間もあったという。そうした厳しさを体感したからこそ「新鮮でめっちゃいい経験になった」と振り返ったラウール。今回の作品は、華やかな表舞台だけでなく、挑戦の裏にある苦悩や葛藤も余すことなく収められている。ラウールは「ちょっとこっ恥ずかしいですけど、意味のある作品になったと思う」と自信もにじませた。
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