今回ORICON NEWSでは、ドラマ『ヴィンチェンツォ』『太陽の末裔Love Under The Sun』『財閥家の末息子~Reborn Rich~』など多くのヒット作に出演してきたソン・ジュンギにインタビューを実施。後編となる本記事では、俳優としてのエピソードや役との向き合い方、日本での過ごし方や日本の好きな作品について語ってもらった。
■『First Love 初恋』から間接的な影響「本当にすばらしい!」
――日本のドラマ『First Love 初恋』をご覧になったとお伺いしました。偶然ご覧になり、今回このような作品に出演されることになったのでしょうか?
知り合いの勧めで見ました。1話を見ていいなと思い、2話からすごく引き込まれて、…もう最後までそのまま見続けました。『マイ・ユース(My Youth)』の台本を見る結構前に作品を見たんですよね。なので、この作品を選んだ時には、間接的な影響があったんじゃないかなと思います。
あまりにも好きなので、東京に来たときに、企画してプロデュースをした方に会って、聞きたかったことをいろいろ聞いたりしました。出演者のみなさま、本当にすばらしかったですね!
■演技を始めた頃を振り返る「運が良い新人だった」
――俳優として大切にしている過去の時間はありますか?
今まで自分がやったフィルモグラフィーの中にある、すべての作品というものは、全部大切な過去の時間です。もちろんその中で、ファンの皆さんは好きな順番があるかもしれないし、自分にとってももちろんそれはあるんですけど。でもすべてのキャラクター、すべての役は大切です。
その中で1つ選ぶとしたら、演技を始めた頃だと思います。現場のこと、何も知らなかった新人の時です。先輩や監督にかなり怒られたりもしたんですけど、とても良い大人の皆さんに出会えて、たくさんのことを学ぶことができました。
ロマンがあったといいましょうか。もちろん年配の先輩の方もいらっしゃったんですけど、その方達からたくさんのことを学ぶことができたので、そういう面では運が良い新人だったのではないかなと思います。
――さまざまな役を演じられていますが、撮影中の役とのつきあい方において、心がけていることはありますか?
自分が演じたいキャラクターに出会った時は、そのキャラクターを見て把握した後、自分がソン・ジュンギと似ているところを探します。そこから、自分の中にあるものから、だんだんと広げていって演じます。結局、自分がする演技なので、自分がその自分の色を探さないと、ナチュラルな演技、自然な演技は出ないんじゃないかなという思いから、共通点を探そうとしています。狭いところが広いところに向かって広げていく方法をやっています。
今回は、自分との共通点を見つけるのが、最初は本当に難しくて…彼の気持ちや、その日の気持ちを理解したいというところから、第2話の台本を一番多く読んでいた気がします。
■日本のファンにメッセージ「かつての記憶を呼び覚ましてくれるような、そんな作品」
――日本にはよくいらっしゃいますか?
1番多くを訪れている日本の都市はやっぱり東京ですね。全部とても好きです。
また、『First Love 初恋』の中で出てくる雪が降り積もった北海道がとてもいいなと思いました。ぜひ今年あたり雪が積もった頃に、北海道に久しぶりに行ってみたいなと思います。
――今回の来日で楽しみにしていたことは?
日本に来るときは本当にいつも期待をしています。楽しみにしてワクワクしてきます。なぜかというと、本当に日本の食べ物はおいしいものがたくさんあって、僕も好きなものがたくさんあります。ただ、残念ながら、今回はまだ食べられていません…特にウナギが大好きです!
――日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。
今回は久しぶりに日本に来て、このように皆さんの前で直接僕たちの作品を紹介することができて、とても光栄に思います。