物語は、大関和さんと鈴木雅さんという2人のトレンドナースをモチーフに描く、考え方もやり方もまるで違う2人の主人公のバディドラマ。
松金よね子が演じる大家トヨは、直美が住む長屋の隣人。
――「風、薫る」に出演される意気込み
連続テレビ小説は、長い期間をとても多くのスタッフとキャストが関わって創られていくわけで、その関係は“仕事仲間”というよりは、共同体=“家族”のようだと感じたりもする。私の役は、家族のような濃い関係ではなくて、さしずめ“近所のオバちゃん”といった関係になるのだろうか?あ!それは確かにそうでした。私の役は、直美さんの近所のオバちゃんの役なのです。皆様、どうぞ宜しくお願い致します。
――連続テレビ小説出演歴
37年前「ノンちゃんの夢」に出演したとき、忘れられない思い出があります。その日私は、撮影終了後、ミック・ジャガーのコンサートで大阪城ホールへ向かう予定でした。しかしその日の収録は難航し、時間は過ぎていくばかり。このままでは間に合わない…思い詰めた私は、気がつくと、あろうことか大先輩の女優さんに思いのたけを吐露していたのでした!すると彼女は「まきましょう!行かせてあげましょうよ」と、出演者に呼びかけてくれたのです。それから撮影はスピードを上げ、予定通りに終わり、私は大阪のコンサートへ。
――作品は、看護がテーマのひとつ。看護に関わる仕事との接点や思い出などについて
36才のとき卵巣嚢腫の手術をしました。初めての開腹手術の後、病理検査の結果によっては再度の手術が必要だと言われ、入院期間は2週間以上になりました。毎日が不安で心細く、術後の痛みも続き、憂鬱な入院生活の中で、看護師さんたちの優しい心づかいに励まされました。いつも明るく笑顔が素敵な人たちで、とても癒されました。アアイウヒトニワタシハナリタイ…宮沢賢治の詩の一節がうかんだが、ワタシハナレナイ…。