冒頭のあいさつで、中村は「映画の上映の最終日にメディアに入っていただくって、めったにない」とにっこり。堤氏は「きょうですね、朝からめちゃくちゃ飲んでまして(笑)」としながら、会場を盛り上げた。
同シアターは、映画『Page30』の「メイン上映館」として渋谷警察署裏の平地にテントシアターを建てるという異例のプロジェクトとして始動。1つの作品のために、シアターを新設する前代未聞の企画で、4月11日から9月23日までさまざまなイベントが行われてきた。
『Page30』は、原案・監督をドラマ『SPEC~警視庁公安部公安第五課未詳事件特別対策係事件簿~』、映画『20世紀少年』、『ファーストラヴ』など、独特の切り口で作品を数多く手がけてきた堤幸彦氏が務める。エグセクティブプロデューサーとして、中村が堤氏にオファーをする事で本作はスタートした。共に創り上げていったクリエイター陣には映画・音楽・舞台各ジャンルの本格派が集結した。
画期的な同シアターについて、堤氏は「テント劇場で映画をやるっていうのは、荒戸源次郎さんとかもやっていて。(当時は)従来の形式を破壊する行為として、とてもアバンギャルドでかっこよかった。それをまさか令和のご時世に、マサさんが渋谷警察署の裏でやるっていうのは、すごく革命的な出来事」と賛辞を送った。
「これからかなえたい夢」に関する話題で、中村は「僕はまずですね、これが終わりまして精算が始まりますので(笑)。ドリカムのマネージメント会社、ドリカムシアターで倒産っていうことがないように」と冗談を交えながら「我々、来年ニューアルバムを(出します)。
イベント終盤では、中村からキャストへ「卒業おめでとう!」との花束が。序盤から思いがあふれていたMAAKIIIは、ここでも涙ながらに「演じるということと生きていくということを学ばせてもらった」と伝えた。さらに、キャストから中村にサプライズで寄せ書きのプレゼントが寄せられた。
最後のあいさつで、中村は「このシアターを作るきっかけとなった『Page30』に感謝いたします。そして、4月から166日、1回の事故もトラブルもなく運営してくださったすべてのスタッフ、心から感謝申し上げます」と言葉に力を込めていた。