本作は、「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい(通称:チェリまほ)」の作者として知られる豊田悠氏が、2014年から20年にかけて『月刊コミックバンチ』で連載していた漫画を実写化。
元カノから娘を預けられた、接骨院を営む千石哲(松島)と、妻と離婚し、息子を引き取った漫画編集者の晴海昌弘(白洲)。シングルファーザーとして子育てに奮闘することになった2人は、慣れない生活を助け合うべく、ルームシェアを選択する。“父、父、娘、息子”の4人で始まった共同生活は、波乱&困惑の連続――ひと筋縄ではいかない子どもたちとの生活やご飯作り…日々奮闘しながらも成長を重ねていく父と子どもたちの、「新しい家族のカタチ」を描くハートフルな物語となる。
メイキング映像では、8月に行われたメインビジュアル撮影の様子や、松島、白洲と子どもたちの初対面の様子など、心温まるシーンが盛りだくさんの映像に。ドキドキの初対面では、千石の娘・愛梨役の棚橋乃望から“2人のパパ”にお手紙が。かわいらしいイラストも書かれた手紙に、松島も白洲もうれしそう。一方の松島からは、棚橋と晴海の息子・清一郎役の櫻にサプライズでぬいぐるみのプレゼントも。ビジュアル撮影の合間も、子どもたちはずっとそのぬいぐるみを大切そうに抱えていた。
さらに、初対面からすぐの本読みでは、松島&白洲が子どもたちの台本のページもめくってあげるなど、2人ともすっかりパパの顔。本読み、ビジュアル撮影…と距離を縮めた“2組の父子”は、衣装チェンジやメイク直しの間もずっと一緒に過ごし、終わる頃には棚橋と櫻が「帰りたくない」と駄々をこねるほど。松島も「クランクアップの日を想像すると、もう今から…」と、早くも寂しそうな表情を浮かべていた。
そしてこのメイキング映像で撮影していたメインビジュアルも解禁。千石と白洲演じる晴海が、奮闘しながら料理で子どもたちと絆を育む姿がデザインされている。家のシルエットの中にいる「一つ屋根の下」で暮らす2組の父子。そして子どもたちが持つパプリカや野菜スタンプは、「切ってみないと分からない面」=「普段見ている食材の形とは別の視点」という意味が込められている。
さらに、ロゴカラーには“苦味のあるピーマン”の緑、“甘みのあるにんじん”のオレンジ、“未熟さ”を表した黄色を使い、苦さも甘さもまとめてフライパンで炒めているというロゴに。ドラマの世界を存分に表現したメインビジュアルはオフィシャルサイトや広告などで展開される。
■第1話あらすじ
とある朝――晴海昌弘の部屋では、ルームシェアする千石哲が娘の愛梨、そして晴海の息子・清一郎のための朝ご飯作りに悪戦苦闘していた。
せっかく作ったご飯もあまり手を付けないまま、慌ただしく2人を幼稚園へと送っていく千石と晴海。いくら言ってもしっかりご飯を食べない子どもたちに、2人の父親たちは頭を抱えているのだった。
そんなある日、スーパーで買い物をしていた千石は、檀ゆかり(蓮佛美沙子)という女性に声をかけられる。料理教室をやっているというゆかりから、「小さなお子さん向けのお料理もできますよ」と誘いを受けた千石は、さっそく晴海と連れ立って料理教室が開かれているカフェへ。野菜が苦手な子どもでもぺろっと食べられる『おうちカレー』に挑戦する。
カレーを煮込みながらカフェの内装を眺めていると、ふとここが見覚えのある場所だと思い出す千石。実はゆかりのカフェは、千石が元カノである真希から「愛梨を預かってほしい」と打ち明けられた場所だった。
無事出来上がった『おうちカレー』を抱え、愛梨と清一郎を迎えにいった千石たちは、先生から「愛梨がお友達の健(加藤大樹)を叩いてしまった」という報告を受ける。事情を聞いても話そうとしない愛梨を、思わず叱ってしまった千石だったが、その夜、清一郎に「愛梨ちゃんは悪くない。ちゃんとお話聞いてあげて…」と言われる。