山本周五郎賞やJRA賞馬事文化賞を受賞した早見和真氏の同名小説(新潮文庫刊)を実写ドラマ化。競馬の世界を舞台に、ひたすら夢を追い続けた熱き大人たちが、家族や仲間たちとの絆で奇跡を起こしていく、人間と競走馬の20年にわたる壮大な物語。映像化にあたってJRAが全面協力し、実際の競馬場で撮影される迫力満点の映像となる。
大手税理士法人に勤める税理士の主人公・栗須栄治を妻夫木が演じるほか、佐藤、目黒、松本若菜、沢村一樹、黒木瞳、小泉孝太郎、安藤政信、高杉真宙、津田健次郎、吉沢悠といった、豪華キャストの出演が決定している。
第1話で栗須(妻夫聡)と耕造(佐藤)が初めて顔を合わせるセリ会場でのシーンや、栗須が元恋人の加奈子(松本)と偶然再会するシーンなど、止まっていた栗須の人生が大きく動き出すきっかけとなる重要なシーンの撮影が行われた。
日本有数の馬産地である日高地方で育成された競走馬たちと実際に触れ合うシーンの撮影も行われ、妻夫木は「馬と心が通い合う瞬間みたいなものが撮れたのではないかと思います」とコメント。佐藤は、「本当に馬ってデリケートで、みんなで気を配りながらやらないといけないということを今回改めて感じました」と、馬との撮影の難しさについても語った。
北海道での撮影には、本編でその役どころが解禁となる目黒の姿も。初めての馬との撮影で「いつカメラを回し始めたのか分からないくらい何も作らず自然に馬と触れ合えて、なかなかない経験だったなと思います」とコメント。さらに、セリ会場でのシーンでは地元・日高の住民がエキストラとして参加。実際のセリを運営するスタッフや馬主の参加で、よりリアリティのあるシーンとなった。
■キャストコメント
▼妻夫木聡
馬との撮影は、人間の都合だけではうまくいかないこともありますが、馬と心が通い合う瞬間みたいなものが撮れたのではないかと思います。
セリ会場では日高の方々と撮影させていただいたのですが、実際に馬主の方々もいらっしゃると思いますし、本当のセリの臨場感を皆さんわかっているので、スムーズに撮影を進行することができて本当に助けられました。
たくさんの人の思いを託して継承されていく、歴史があるということを撮影を通して日々学ばせていただいてます。ぜひみなさんもこのドラマを通して、自分の中に秘められた情熱みたいなものを呼び起こしてもらえたらうれしいなと思います。
▼佐藤浩市
僕は今までも馬と一緒に撮影する作品が多くて、もう半世紀近く馬に乗っているのですが、本当に馬ってデリケートなので、みんなで気を配りながらやらないといけないということを今回改めて感じました。
本当に新しい形のドラマだと思います。馬が人間との間に入ることによって人間がどうなるのか、そういうことも含めいろいろなドラマを皆さんに味わってもらえると思います。
▼目黒蓮
僕は今日初めて馬との撮影だったのですが、いつカメラを回し始めたのか分からないくらい何も作らず自然に触れ合えて、なかなかない経験だったなと思います。
北海道でいろいろなところをもっと見てまわりたいですし、お芝居という面でも先輩方であったり、周りの方々からいろんなことを学んでいきたいと思います。
このドラマを通して競走馬にはたくさんの人の思いが乗っているんだと改めて思い知りました。視聴者の皆さんにもそういう部分も感じていただけると思うので、ぜひ楽しんでいただけたらと思います。