俳優の岐洲匠が29日、都内で行われた舞台『忠臣蔵』の製作発表に参加した。

 『忠臣蔵』は、元禄時代(1702年)に実際に起こった仇討ちを題材に歌舞伎などで取り上げられて以来、何度もドラマ化、映画化、舞台化されてきた屈指の名作。
主演の大石内蔵助役に上川隆也、大石の妻・りく役に藤原紀香、そして、吉良上野介役には高橋克典といった映像や舞台で主役級の3人が顔をそろえ、新たな『忠臣蔵』の世界観を表現し、不変不朽の名作に光を当てる。演出は堤幸彦が担当する。

 岐洲は片岡源五右衛門役を演じる。冒頭のあいさつで岐洲は「僕は4年前に上川隆也さんと『魔界転生』で一緒になって。すごくカッコよくて大きな背中を見て、本当にもう一度板の上に一緒に立ちたいと思いました。魂が震えてます。すごく楽しみです」と言葉をつむぐ。そして「ちょっと言いたいことがあったんですけど…」と苦笑いでぶっちゃけながら「ほんとになんか…。役者やっててよかったなってめちゃくちゃ思いました。こんなにたくさんの人に集まってもらって、すいません。なんかどんどん興奮しちゃって!」とマシンガントーク。そして「あっ!思い出しました!」と気を取り直し「役としてやるのではなく、居ることを意識してやっていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします」と宣言していた。
そんな岐洲の言葉に上川は「いわれのない期待や眼差しは…。こちらには受け止めるべき器がないので、それを左にそらしていきたいと思います」と照れていた。

 さらに、立石俊樹(浅野内匠頭役/小林平八郎役)、藤岡真威人(堀部安兵衛役)、崎山つばさ(不破数右衛門役)、石川凌雅(大高源吾役)、近藤頌利(清水一学役)、藤林泰也(大石主税役)、唐木俊輔(矢頭右衛門七役)、財木琢磨(寺坂吉右衛門役)、松田賢二(原惣右衛門役)、徳重聡(色部又四郎役)、珠城りょう(阿久里瑤泉院役/おかる役)といった個性豊かなキャストが出演する。

 2025年12月から2026年1月にかけて、東京・明治座(12月12日~28日)を皮切りに、名古屋、高知、富山、大阪、新潟(長岡)全国6ヶ所で上演される。

 この日は、藤原、立石、藤岡、石川、近藤、唐木、財木、松田、徳重、珠城、高橋、堤氏も参加した。
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