弔事で、野村はこの日の展示ために大山さんとの2ショット写真を探したが、ほとんどなかったと告白。「(同時期にのび太役を演じていた)小原さんと3人でたくさん旅行に行きました」と振り返り、そんな中で「あなたと2人で行ったロサンゼルス、あの頃はまだ携帯で写真が撮れなかった時代だった。写真機を持ってなかった。いつも撮ってもらう側だったんですよね」と苦笑い。また、「ロサンゼルスに行くとき、砂川さんが時計をくれました。『ペコはわがままだから迷惑をかけたら…』って」と大山さんと夫の砂川啓介さんの仲の良さも回顧しつつ、「次はどこに行くって終わると必ず聞いてくれました」と声を弾ませた。
また野村は「ドラえもんのお陰で、いまの私があるといっても過言ではありません。一番大きいのはドラえもんのあなたに会えたことです」と伝え、「こころからありがとうございます」と感謝で締めくくった。
偲ぶ会後の取材では、訃報を聞いたときについて「12年会ってなかったので、びっくりしましたけど、経過は風の便りでチラチラと聞いていて、心配はしていましたし、会いたかったです」と悔しさをにじませた。また「大きい人でした、何に対してもはっきりものを言えて、博識で」と大山さんの魅力を語り、「みんなで九州行ったときもバスガイドさんよりも彼女のほうが詳しくて、いつも楽しい旅ができていました」と当時の楽しさを笑顔ににじませた。
26年間やって、『ドラえもん』の声優が代わって21年経っていますけど、やっぱりドラえもんっていうのは偉大な作品なんだなと身にしみて感じています」としみじみ明かした野村。最後には、しずかちゃんの声音で「ペコちゃん、長い間本当にありがとう。