水田はこの日、偲ぶ会に参列し、「新人の頃にありがたいことに共演させていただいていたので、マイクの前に立っている大山さんを見たような気持ちです」とあこがれの眼差し。「ちゃんとしたごあいさつの場がなかったので、きょうやっとお会いできました」と別れを惜しんだ。
水田は、大山さんと交代する形で2005年からドラえもん役に就任。「先輩たちがレールを敷いてくださっていたので、それに甘えつつ、その上を一歩一歩先輩たちの力を借りて歩いているという感じです」と背筋を正す。引き継ぐにあたっては、「夢と希望を全世界の子どもたちに、というのことは藤子先生のメッセージでもありましたし、大山さんの声はどこに行っても気付かれる。同じように夢と希望、元気を与えられればいいなと常日頃思っている」と明かし、「大山さんってスタジオに入ってくると本当にぴゃー!ってスタジオの中が明るくなって唯一無二の存在だったので、明るさは私も、まだ全然ですけれども、意識するようにしています」と大山さんから渡されたバトンへの思いを語った。
大山さんは、1933年10月16日生まれ、東京都出身。O型。1979年~2005年の間、テレビ朝日系アニメ『ドラえもん』のドラえもん役を担当。ほか、『名犬ラッシー』『ブーフーウー』『ハリスの旋風』などの声優を務める。夫は俳優の砂川啓介さん。