草なぎ剛が主演する同作は、妻を亡くし、幼い息子を男手一つで育てるシングルファーザーで、遺品整理人の鳥飼樹が、遺品整理会社Heaven’s messenger」の仲間たちと共に、ときに孤独死した方の特殊清掃や遺品整理から、依頼主と直接向き合う生前整理まで、さまざまな事情を抱えた家族に寄り添っていく心温まるヒューマンドラマ。
八木は、自身の役柄について「ゆずはは、少し内弁慶なところがあると思っていて、持っている性質としては、すごく明るくて元気な子なのですが、さまざまな環境の要因があって心を閉ざしてしまっています。ですが、怒るときには根素の部分が出てしまうところとか、そういった二面性があるのがちょっと自分と似ていると思いました」と紹介。「私も割と内弁慶で、元が関西人で明るいタイプですが、仕事を始めて、“先輩にあんまり話し掛けるのも良くないのかな”とか勘ぐり過ぎて人見知りになる部分があって、意外と打ち解けるとすごく明るいタイプなんだねと言っていただく事が多いので、二面性があるところが少し似ているのかなと思います」と分析した。
草なぎとの共演については「ドラマは遺品整理のお話で、重いシーンの撮影も多いのですが、草なぎさんがいつも現場を明るく持ち上げてくださるので、現場は温かく明るくみんな仲がいいです。座長自らムードメーカーをして下さるおかげで、シリアスな部分の撮影も、みんながその重さを引きずらずに、いい意味で撮影している時以外は和気あいあいとしていています。“こういう座長の背中もあるんだ”と思って、お芝居だけじゃなくて、現場でのたたずまいで学ばせていただくことが本当に多かった気がします」と尊敬の眼差し。
さらに、撮影の裏側に触れ、八木は「草なぎさんが、人一倍元気にあいさつしてくださります。現場に入る時も、お昼ご飯食べて帰ってきたときも、すごく明るくチームを引っ張ってくださっています。よくメイクや照明など、各所を直してから“本番に行きます!”のタイミングでも(メイクを直して本番を省略して)“なおほん!”って大きい声で言ってたり(笑)、撮影する時に、AさんとBさんがいて、Bさんを映した後にAさんを映すことをカメラを返すって言うんですけど、“カメラ返しまーす”ってなった時に“借りたものは返してね~”みたいなことも大きな声でおっしゃったり(笑)とすごく現場を明るくしてくださいます」と感謝を伝えた。
そして「私は遺品整理人の役を演じるのですが、私もこのドラマから遺品整理人の仕事について学ばせてもらいました。まだ何となくしか知らない方や、ぼんやりとは知っているけど、詳しくは知らない方もたくさんいらっしゃると思います。
■第1話 ストーリー
ある日、女性が孤独死した部屋の特殊清掃と遺品整理をすることになった鳥飼樹(草なぎ剛)は、新入社員の久米ゆずは(八木莉可子)を連れ、遺体の痕が残る現場へ。この部屋で亡くなった女性に、10歳のときに捨てられたという依頼人であり故人の息子(吉村界人)は、母親の孤独死を「自業自得だ」と冷たく言い放ち、遺品はすべて処分してほしいと話す。しかし、樹はその部屋で故人の思いが詰まったあるものを見つける。
同じ頃、絵本作家の御厨真琴(中村ゆり)は、大企業・御厨ホールディングスの後継者である夫の利人(要潤)を伴い、自身初となる絵本の出版記念パーティーに出席していた。一見、仲むつまじい夫婦に見える2人だが、多忙な利人は家庭を顧みず、妻がしゅうとめから子宝に恵まれないことで嫌味を言われてもわれ関せずと、愛のない結婚生活に真琴の心はすり減る一方だった。
そんな中、生前整理の見積もりのため、清掃会社に勤める鮎川こはる(風吹ジュン)の自宅を訪ねた樹。未婚で産んだ娘が10年前に結婚し、今なお清掃員として働いているというこはるだが、最近、余命3ヶ月の宣告を受けたという。話を聞いた樹は早速部屋を見てまわるが、そこへ事情を知らない娘の真琴が帰ってきて…。