歌舞伎俳優の十三代目市川團十郎が18日、都内で行われた映画『襲名』(25日公開)大ヒット祈願&囲み取材に、八代目市川新之助、三池崇史監督とともに出席。第83回ヴェネチア国際映画祭で受けたスタンディングオベーションを振り返った。


 本作は、コロナ禍に伴う史上初の襲名延期を乗り越え実現した「十三代目市川團十郎白猿襲名披露、八代目市川新之助初舞台」公演の軌跡を捉えた、三池監督初のドキュメンタリー映画。

 第83回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門に正式出品され、上映後には約5分間にわたるスタンディングオベーションを受けた。

 團十郎は「そもそも私は素人ですから」と前置きし、これまで映画祭のニュースなどで「拍手鳴りやまず何分」と報じられているのを目にしていたと回顧。実は「『なわけねえだろ』っていうふうにちょっと思ってたんですよ」とぶっちゃけた。

 しかし、自らヴェネチアの地に立ったことで印象は一変。「やっぱり現場でそういうことを実感させていただくと、いわゆる三大映画祭、カンヌ、ヴェネチア、ベルリン、こういうところで、映画をリスペクトし、映画の世界で生きている方々が、その作品に対する情熱、見る方も、もちろん作る方も、全てが映画という文化芸術に対しての熱量が普通ではない」と実感を込めた。

 そして、三池監督の作品が称えられ、約5分間にわたり拍手を浴びた光景を目の当たりにし、「『私は知らなかった。本当にこういう世界があるんだ』っていうことを監督に見せていただいて、本当に感謝して」としみじみ。

 自身が映し出される終盤のシーンについては「海外の方々にどう感じていただけるんだろうっていう不安」があったというが、「5分間という熱い拍手の中で受けられたことは大変光栄でした」と振り返った。
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