フラメンコギタリスト・作曲家の沖仁が、スペイン・カハソル財団主催の『第2回カハソル国際フラメンコシンフォニー作曲コンクール』で、特別顕賞(Mención Extraordinaria)を受賞したことが発表された。

 同コンクールは、フラメンコの伝統的な形式とクラシック音楽の管弦楽法を融合させた「フラメンコ交響曲」に特化した国際作曲コンクール。
フルオーケストラに加え、フラメンコ歌手1人以上とフラメンコギタリスト2人を含む編成が応募条件となっている。今回は世界各国から16作品が応募され、6作品が決勝に進出。2日に審査結果が発表された。

 沖の受賞作品は、フラメンコ・シンフォニー『Círculos(シルクロ)~円~』。沖自身が作曲作詞・オーケストレーションを手がけ、川崎龍がアレンジ補正とスコアリングを担当した。

 同作は、アレグリアス、メディア・グラナイーナ、ブレリアの3楽章で構成。日本からスペインへと渡り、フラメンコと出会う旅をテーマに、異なる文化やアイデンティティーとの交わりを「円」に重ねて描いている。

 審査員は、東洋からスペインへと旅する音楽主題が、さまざまな文化との出会いを通じて変容していく自伝的な構想を高く評価。アンダルシアと日本という異なる感性が共存し、文化的な違いを乗り越えて一つの声として結ばれる作品として評価された。

 沖は今回の受賞について「この作品は、フラメンコをめぐる終わりのない旅がテーマになっています」と説明。「この作品を通じて、フラメンコギタリストとしてだけでなく、作曲家としても新たな出発点に立つことができたと感じています」とコメントした。

 さらに「今後、公演やレコーディングを通じて、みなさまにこの作品をお聴きいただける機会を持てることを願っております」と期待を寄せ、制作に携わった川崎への感謝も伝えた。


 なお、同コンクールでは、スペインの作曲家アレハンドロ・マルコ・ゴメス・ロペラの『Te di el cielo(君に空を捧げた)』が優勝。カナダの作曲家ダニエル・レニエの『Dolor común(共通の痛み)』が特別賞を受賞した。
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