真相が闇に包まれる中、事件のキーパーソンである田畠を演じる飯豊まりえにインタビュー。作品の魅力や過酷を極めたロケの舞台裏、そして旧知の仲である主演・横浜流星との撮影エピソードを語ってもらった。
■「すべてを疑え」――台本を読み進めるほど感じた“中毒性”
――台本を読まれた際、どんな印象を持ったか教えてください。
遭難事故から始まるのですが、それは始まりに過ぎなくて。そこから10人の登場人物が、何かを守らなくてはいけなかったり、それぞれ抱えている思いが交錯したりしていくんです。第1話、第2話と台本を読み進めていくと、「第1話ではこうやって描かれていたのに、第2話では見ていなかった視点を疑わざるを得ない」という展開になっていて、本当に中毒性のある作品だなと思いました。
――本作の面白さは、どんなところにあると感じていますか?
「すべてを疑え」というのが作品のテーマでもあるので、本当に加害者なのか、被害者なのか、見ている方はすごく翻弄(ほんろう)されるのではないかと思います。登場人物それぞれが抱えている思いもすごく苦しいんですよね。そういう部分も含めて、ヒューマンでサスペンスなところが面白いんじゃないかなと思います。
■塚原監督の演出で生まれた「諦めたくない」母の表情
――クランクインは過酷な遭難シーンだったそうですね。
遭難のシーンは雨降らし(撮影・演出用の人工降雨)だったのですが、思った以上に雨の強さがすごくて、目も開けられないくらいでした。
――ほふく前進する場面も印象的です。
そのほふく前進のシーンで、空を見上げながらキーホルダーを握りしめるカットが撮影現場で生まれました。土砂降りの中、「ほふく前進スタイルだと顔が見えないな」と思いながら、なかなかカットがかからなかったこともあり、ふと仰向けになってみたんです。そうしたら、塚原監督から「もう1回お願いします」と言われて。「今のカットだと、ちょっと諦めているように見えてしまうので、“なんで自分はこんな人生なんだろう。だけど娘・乃々(木内天奏)のために諦められない、諦めたくない”という気持ちをプラスしたらどうでしょう」と提案してくださったんです。
「お芝居の塩梅(あんばい)みたいなところはお任せしますが、こういう心情だったらどうですか」と、ある程度委ねてくださる塚原監督の演出の仕方がすごくやりやすくて。どこまでも深掘りしてくださるので、「そういう視点もあるんだ」と思いますし、だからこそあのシーンが生まれたんだと思っています。
■横浜流星との信頼が支えた、第2話ラストの緊迫シーン
――横浜さんとは久々の共演となりますが、どんな印象を持っていますか?
横浜さんとはご縁ですよね。
以前から、こちらが全力で走っていったとしても全力で受け止めてくれますし、何をしても心地良い感覚でちゃんと返してくださる役者さんなので、そこへの信頼があります。
――第2話ラストのシーンでは、横浜さんに助けられた部分もあったのでしょうか?
初対面の方と、田畠と小駒として第2話のラストシーンを演じるのは、少し難しかったのではないかと思います。横浜さんだったからこそ、とても信頼してできましたし、それによって化学変化みたいなものが起きたなと思います。
――最後に、第2話をご覧になった視聴者の皆さんへメッセージをお願いします。
第2話では、私が演じる田畠と、中村アンさんが演じる亜矢さんの言っていることが違って、全く違う側面が見えてきました。表ではそういうふうに見えているけど、裏ではこういうことが動いている、ということがパズルのようにどんどん展開していきます。そうした一つ一つの情報を楽しみながら、最後まで見届けていただきたいです。

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